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フルーツバスケット S1 ~9話 由希は俺の初恋だから~

高校の冬休みが終わり3学期が始まる。
透の想いもむなしく、由希と夾は
相変わらず口喧嘩が絶えず仲が悪い。
(透の新年の願い事は2人が仲良くなる事だった。)

***

学校では持久走が始まる。
由希に勝ちたい夾は燃えている。
一方由希は少し風邪気味。
透はそんな由希を見てとても心配する。

持久走は女子からスタート。
魚ちゃんはおさぼり。
花ちゃんは「走るのは苦手だが
精一杯頑張る。」と意気込んだ割に
スタート後すぐリタイア。
なんならスタートもしてない(笑)

続いて男子。
スタートと同時に短距離走のような
スピードで走る夾と由希。
由希は咳込みながらもクールに走り、
夾は靴を脱ぎ裸足で走る(笑)

***

透が川沿いを走っていると
土手に白髪の人が寝転んでいる。

「おじいさん!どうしましたか!?」と
駆け寄る透。
近くで見るとイケイケの若者だった。

「草摩って家知らないか?」と聞く若者。

草摩家の者だと思って自己紹介をする透だが
遠くから聞き覚えのある叫び声。

「あ。2人の声が聞こえた。」
そう言いながら罠を仕掛ける若者。
ゴールテープのようなものを仕掛けて
紐を引っ張ると勢いよく走る
夾が引っかかり顔面から転ぶ。(笑)

「ハル!?
今度はハルか…。続々と会いに来るね。」

「彼の名前は 草摩潑春 (中3)
そしてこちらが本田透さん。」
由希が2人を紹介すると
「あ、どうも。」と両手を揃えて
ぺこりと透にお辞儀をする潑春。

年下なのに落ち着いていて
大人っぽいな~と思う透。

「今日は何しに来たんだ。」と聞く夾に
「正月にできなかったバトルを挑みにきた。」という潑春。
潑春と夾は同じ道場で武術を習っていた。

渋る夾にしびれを切らした潑春は
「ブラック」になってしまう。

ブラックとは潑春がキレた時の呼び名。
普段ぼーっとしているがキレると手に負えなくなるらしい。

潑春の挑発に夾も乗りしばらく2人のバトルが続く。
潑春と夾とでは夾の方が少しうわて。

***

一方その頃。
花ちゃんは校舎の入り口の花壇で
「夏色の吐息」を読んでいた。
(紫呉が趣味で書いてるやつ。笑)

***

潑春と夾の熱いバトルを。
透と由希が見守る。
しばらくして、由希の咳が
だんだんひどくなり
その場に倒れ込んでしまう。

すぐにバトルを中断して
由希を心配する潑春。
まるで由希が恋人かのよう。

由希が本家に行くのを嫌がったので
潑春が十二支の姿になって由希を運ぶことに。

透を強引に抱き寄せ「丑」の姿になる。
(ぼーっとしている時の潑春は
確かに牛っぽい。)
潑春(丑)の背中に乗せて由希を運ぶことに。

***

一方その頃

「来た!!来たわ…ついに!!
今ならはっきりと言える。
ロイヤルでストレートなフラッシュよ。」

花ちゃんは校舎の入り口で
クラスメイトの男子とポーカーを嗜んでいた。
(帰りなさい笑)

***

紫呉宅に着いた透たち。
由希の症状はそこまで重くないが
念のため医者のはとりを呼ぶことに。

学校へ戻って良いよと紫呉が透に言うが
心配なのでこのまま付き添うという透。
風邪は怖い、ばかにしてはいけない、
病人を置いて学校には行けないと。

透たちの荷物を紫呉が代わりに
取りに行くことに。

透は何て思いやり溢れる人だと思うが
この時の紫呉の頭の中は
「ナマの女子高生」を見る事で頭が一杯(笑)

潑春はいつの間にか「ホワイト」に戻っていて
夾とのバトルもどうでも良くなった模様。
夾も学校へ戻ることに。

透と潑春で由希の看病中。
話題は由希と夾について。
昔の2人を良く知る潑春は
以前より仲良くなったという。

「そっか。あんたが側にいるからか。」
2人の雰囲気が柔らかくなったのは
透と暮らしてるからだという潑春。

「特に由希は大分雰囲気が変わった。」

そう言って昔の事を少し話してくれた。
昔は由希の事が嫌いだった潑春。

「牛はばかでまぬけだ。」
(十二支の昔話参照)
小さな頃から周りの大人に言われてきた潑春。
ずっとそう言われてきたので鼠である由希を敵にして恨んでいた。
ブラックな人格はこの頃から生まれた。
そしてストレス発散のために武術を習い始めた。

ある日、由希に初めて会って話をした。

「鼠のお前のせいで!!」と
今までたまってた思いを吐き出してぶつける潑春に

「そうなの?君は本当にばかなの?」と
問う由希。

「違う…。俺はバカじゃない…。」と
泣きそうになる潑春を見て
「うん。分かった。」と答える由希。

それまで由希にほとんど会った事が無かったが
実際に由希と会ってみると自分の中で想像していた
卑怯でずるい由希では無かった。

そこから潑春はキレる回数が減り
由希への偏見も無くなったという。

そして自分はバカでのろまかもしれない
という事を自分自身で否定し、
他人である由希にも受け入れてもらえたことで
由希に救ってもらったと話す潑春。

***

「素敵なお話です。」

潑春の話を聞いて透が言う。

由希の氷枕を取り換えながら
「今日あんたの隣であんなに
穏やかに笑っている由希を初めて見た。」
という潑春。
透が由希の心を和らげているのだと。

いえ、そんなと言う透に

試しに由希を下の名前で呼んでみてと耳打ちする潑春。

タイミング良く由希が目覚める。
家に運ばれたまでの経緯や
潑春がいかに由希を好きかを
透に吹き込んどいたという潑春。

あきれる由希に

「素敵なお話でしたよ。由希くん!」
と透が言うと顔を真っ赤にして
鼠の姿になってしまった。

透は「やっぱり私ではダメです~」
と落ち込んでいたが効果はバツグンだった。

***

一方その頃

花ちゃん、紫呉、夾、その他のクラスメイトが
加わってポーカーは大盛り上がり。早よ帰れ。
(ギャラリーまでいた。)

その夜、紫呉と夾は熱で寝込みましたとさ。

「一族中で俺を過労死させたいらしいな。(怒)」
byはとり

***

9話終わり

***


*ここ好きポイント

◆花ちゃんが出てるシーン全部。
とりあえずやっぱり花ちゃんすき。

◆夾が風邪でダウンした時に
猫の姿で布団に入ってるところ。
かわゆい。



***

◆超絶どうでも良い話

潑春の幼い頃のシーンは
何だか少し自分と重なる部分があって
ちょっと心に来るものがあったな。

うちの親はどちらかというと
ポジティブな面よりネガティブな面に
目が行く属性の親なので、
まあ、そうやって育ってきた。笑

そして私は何クソ精神と根性が
あるタイプの人間でも無かったので
親に否定的な事を言われると
自分で自分を責めてダメな奴認定して
できないって思いこんだり
自信無くして早くから
諦め癖がついたりして
全く嚙み合ってなかったなぁ。
何をするにも「どうせ…」っていう
つまんないタイプの人間だったね。
(今は違う。)

だから潑春が由希に「君はバカなの?」って
聞いたときに潑春がバカでのろまな自分自身を
否定し(これ大事)て、由希がそれを
「分かった。」って理解してくれた、
受け入れてくれたという事がとても大切だなぁと。

自分自身でネガティブ像を否定するのがポイント。
結局自分がそれを否定してあげないと
いくら他人に「大丈夫だよ」「そんなことないよ」と
言われたって同じことの繰り返しだからね。

ちょっと自分事として捉えて
熱く語っちゃったよ。
親とか教育に携わってる人とか
そういう事で悩んでる人とかに読んで欲しいわ。
(読んだところで変わるとは限らないけど。)


あ、親には感謝してます。










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