フルーツバスケット S1 ~3話 大貧民をやりましょう~

学校では文化祭の準備中。
透のクラスはおにぎり屋さんをすることに。
内容についてみんなで意見を出し合っている。

夾の提案に皆が即却下を下すが
由希の提案には皆が即賛成。
「なんであいつの意見には従うんンだよ!!」と納得がいかない夾に
「キョンキョンのが変すぎるんだよ~!!」とクラスの男子に突っこまれる。
(いつの間にかキョンキョン呼び)

「王子様(由希)とは正反対で気性が荒いな~」と魚ちゃん。

すねた夾は屋上へ逃げると
透が追いかけて声をかける。

「俺一人いなくても由希がいれば事が進む。
昔から頭も容量も人当たりも良い。
武術も俺が先に始めたのに
今はあいつの方が強い。
むかつく。
俺だってなれるものなら
そんな奴になりてえよ!!」という夾。

***

教室では大貧民をやろう!と
透、夾、魚ちゃん、花ちゃん、
クラスメイト達が盛り上がる。

そんな中、由希は女の子に呼び出され
告白されていた。
「誰とも付き合う気がない」と
断る由希に対して
「由希君は優しいけど
どこかで他人を拒絶している。
皆言ってるもん!!(←これ言う奴、女子界では1番信用ならんよね)
由希君は特別だから普通の女の子じゃ
相手にしてくれないんでしょ!!」と言って
走り去る女子に呆然とする由希。

由希が教室に帰ると
透と夾たちが大貧民で
楽しそうに盛り上がっている。
さっき女子に言われた言葉を
思い出しながら、クラスメイトと
打ち解ける夾を見て寂しそうにする由希。

大貧民に負けた夾は
罰ゲームで教室の掃除をする。
由希と顔を合わせるとやっぱり喧嘩になる。
夾が由希に殴りかかろうとするが
由希にあっけなく蹴り返されて惨敗。

「お前を見てるとイライラする」
と言って立ち去る由希。

***

夾を心配しながらもバイトに行く透。
帰ろうとした時、金髪の外国人の
子供にキスをされる。
動揺して慌ててその場を立ち去る透。

外に出ると由希が危ないからと
迎えに来てくれた。

学校であった由希と夾の
やりとりを見ていた透は
「もし心にもやもやがあるなら
自分に話して下さい。」という透。

帰り道、由希が少しだけ自分の事を話す。

「実家にいた頃は草摩の本家や
慊人に監視され、檻の中にいるようだった。
普通の暮らしに憧れて家を出たけど、
結局、今も紫呉(草摩)の家にいる。
人とも1線を引いて距離が縮まらない。
でも、夾は違う。
昔から人見知りだけど慣れれば
逆に人を寄せ付けるタイプだ。

十二支の仲間になれなくても自然体で
普通の人と関われるほうが良いと思う。
そんな風に自分もなりたい。
だから自分から草摩に入りたがる
夾を見ているとイライラする。
そこから抜け出したい
自分は何なんだろうって。」

お互いにうらやましいと
思うところがあるから反発しているが、
はたから見たら2人ともそれぞれ
良いところがあるのに…。
と心の中で思う透。

自分の優しさは仲良くなりたいから
お菓子をあげるのと同じで
偽善かもしれない…。と落ち込む由希。

透は母親が言っていた事や
由希の優しさについて話す。

「欲望は誰でも生まれながらに
持っているもの。
でも優しさは個人個人の手作りみたいなもの。
だから時々誤解されたり
偽善だと思われてしまう時もある。

人によって色々な優しさの形が
あるけれど、草摩君の優しさは
ろうそくみたいです。
ぽっと明かりが灯って嬉しくなる。
そして草摩君が自分の事を話してくれると
もっと仲良くなれた気がして
もっと嬉しくなる。」と。

透の話を聞いた由希は
もう少しクラスの皆と
仲良くなれるように
頑張ってみるよ!と満面の笑みを見せる。
(由希の心からの笑顔は必見。)

***

翌朝起きると透が文化祭に向けて
おにぎりを大量に作っていた。
夾が何気なく取っておにぎりを食べる。
ニラのおにぎりだった。
慌てて水を飲んで飲み込む夾。
やっぱ猫だからかな。
ニラが大嫌いだそう。

自分で作ると言っておにぎりを
手際よく握る夾を見て感動する透。

修行中に自分で作っていたから
こんなのどうってことないと言う夾。

そんな夾を見て透は気づく。

「人の「素敵」というものが、
おにぎりの梅干しのようなものだとしたら
それは背中についているのかもしれません。

世界中の誰の背中にも
色々な形、味、の梅干しがついているけど
背中についているから自分では見えない。
自分には何もついていない、
真っ白なお米だと。
誰かをうらやましいと思うのは
人の背中ならよく見えるからかもしれません。

私には見えます。
夾君の背中にある立派な梅干し。
草摩君は素敵です。夾君は素敵です!!」

と言って満面の笑みで夾に微笑むのだ。

夾は照れながらも
「お前にもついてるぞ。背中の梅干し。
俺には見えるぞ。」と返すと
透はにっこり笑う。

***

玄関のチャイムが鳴る。

「夾くんはいますか?」と
かわいい雰囲気の女の子が立っていた?

ここで3話は終了。

***


*ここ好きポイント

◆透の母親が話してた
「優しさは手づくりみたいなもの」って言葉と
透の「おにぎりの梅干しは皆ついている」は大人になった今の方が心にくるものがある。

そうなんだよなー。
子供の時って無いものねだりして
ついつい自分と他人を比べて
落ち込むんだよね。

小学生の頃に漫画を読んでた時は
多分あまり理解できてなかったし、
そもそもこの言葉を何とも思わずに
読み飛ばしていた気がする…。


大人になった今の方が心にずっしり、
じんわりくるなぁ。
義務教育にしてくれ。

◆大貧民の時の花ちゃんの
「秘技!!革命返し!!」が好きすぎる。
花ちゃんすき。

◆夾と由希が喧嘩していた時のセリフ。
夾「お前に勝つことは俺の信念だ!目標だ!」 に対して
由希「それに振り回される俺は迷惑だ。災難だ。」の語呂が良すぎてすき。
やっぱり由希くんは頭の回転が速いからね。

そしてそのあとに殴りかかる夾に対して
華麗に蹴り上げる由希のフォームもすき。
色白でか弱そうなのに強いっていう
ギャップもよき。





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