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フルーツバスケット S1 ~13話 元気でいたかな?我が弟よっ~

透は由希の秘密基地(畑)の
手伝いを終えて帰宅中。

道の真ん中に服が脱ぎ捨てられている。
もしや十二支の誰か!?と
思っていたら服の中を何かが
這いずるような感覚。

「きゃー!!」
という透の悲鳴を聞いて
急いで駆けつける由希。

透の服の中から出てきた
白い蛇と目が合う。

***

紫呉宅にて。

「腹減った~。」 
お腹を空かせて透の帰りを待つ夾。

「もうすぐ透くん帰ってくるよ。
あ、ほら帰ってきたみたい。」

蛇の首根っこ(?)を掴んだ由希が
「今すぐこつの皮を剥いで丸焼きにしろ。」
と紫呉にものすごい剣幕で訴える。

「…?あーや?」
白い蛇を見て呟く紫呉。

***

蛇の正体は十二支の1人で由希の兄。
名前は草摩綾女。
寒さに弱くて冬場は変身してしまうそう。
綾女と紫呉、はとりは同世代でマブダチトリオ。

「やあ諸君!!
元気でいたかな?我が弟よっ!!」
人間の姿に戻った綾女が颯爽と登場。

由希と同じ銀髪色の髪。
スーパーロングヘアに
ペリドット色の瞳。
由希も美形だが綾女もかなりの美形。

性格は由希と違って
明るくハイテンション。
王様気質で我が道を行くタイプ。

綾女も透に会いに来たという。

「2人で外食しようじゃないか。」と
透を連れ出し中華料理店に。

綾女のペースに流されながらも
由希に兄がいる事に驚いたという透。

「由希が言わないのは当然だね。」

そう言って由希との関係について話す綾女。

兄弟仲があまり良くない事。
10歳年齢が離れていること。
由希は小さい頃に病気がちなのもあって
隔離されていた事。

その間、自分はやりたい放題していて
気づいた時には由希との間に
深い溝ができてしまった事。

そして由希にとって慊人は
「恐れ」の対象であり、
他の十二支より重症だという。

先日、学校で慊人に会った
由希を心配して見に来てみたら
思いのほか元気そうにしていて
お兄さんぶろうと思ったが
失敗してしまったよと話す綾女。

「後悔…しているのですか?」
綾女に聞く透。


「歳を重ねていくと
子供の頃に分からなかった事が
分かってくるようになってね…。

あの時はああするべきだった。
あの時はああ言うべきだった。」

***

(昔の記憶)
幼い頃の由希が綾女に
助けを求めてすがる。
綾女は由希の手を無言で振り払う。

***

「これは後悔というより
懺悔に近いかもしれない。
懺悔して子供の頃の無知な自分を
無かった事にしたいのかもしれない。

だから大人は勝手だって言われるのかな。」

気持ちを吐露する綾女に透は
母親から聞いた話をする。

「子供の頃感じた気持ちを
ちゃんと忘れずにいれば、
大人になっても親になっても
理解し合える。
100%は無理でも歩みよる事ができる。

由希君も綾女さんも
これから歩みよるのです。」

透のその言葉を聞いて
「由希が元気でいる訳が
良く分かった気がする。
これから頑張ってみようかな。

君もこれからも由希と仲良くやってくれ。」

と言っていた綾女は兄の顔をしていた。

***

餃子定食を食べ終えて帰宅する透。
由希が駆け寄り綾女に何か
迷惑な事をされなかったかと心配する。

綾女の事は好きか?と聞く透に
「何を考えているか分からないから
正直苦手だ。」
と答える由希。

「苦手ならば克服すればよい!」
どこからか綾女の声がする。

「今こそ僕らは歩み寄る時!弟よ!」
そう言うと透の服の中から出てくる蛇の綾女。(2回目)

寒くてまた変身してしまったと
透が事情を説明しようとするが

「お前なんか、兄でも何でもない!!」
とブチ切れる由希。

歩みよりはまだまだ遠い。

***

翌朝。

夾の部屋の目覚まし時計の
アラームが鳴っている。
止めようと手を伸ばすと
綾女に抱きつかれて発狂する夾。
由希の部屋は鍵がかかっていたので
仕方なく夾の部屋で寝たという(笑)

朝ご飯を皆で食べて透たちは学校へ。

***

学校から帰宅すると
綾女はまだ居た(笑)

アルバムを広げて学生時代の
話を披露する。

*校則違反の長髪を許された話は
面白いのでぜひ見てほしい。

こう見えて綾女は生徒会長だった。
そしてはとりはその世話係。

昔話をして自分の事を
もっと知ってもらおうとする綾女。

綾女の話は止まらない。
由希も夾も限界を迎えた頃、

「おい!鍵が開いていたから勝手に邪魔したぞ。
今日はここら辺にして帰ったらどうだ。綾女」

はとりが綾女を迎えに来た。
はとりにそう言われると

「じゃあ、バイバイ!!」
と言ってあっさり帰る綾女。

紫呉が言うには綾女は昔から
はとりの言う事だけは良く聞くという。

綾女にとって、はとりは「憧れ」で
自分には無いものをはとりが
持っているから大切にしたいんだそう。


***

綾女は、はとりに手間をかけて
すまないと詫びる。

そして由希の心を開けなった事を
はとりに報告する。

はとりが綾女を励ますと
透は他人の事に一生懸命で
はとりに似ている。
言ってほしい言葉をくれる。
そういう人に自分は弱いと
笑って話す綾女。

「叶わないよ。やっぱり。とりさんには。」

***

夕飯の片づけをする透と由希。

綾女の話になり、
「どうしようもない奴だけど
自分に無いものを持つ人に対して
素直に行為を示せるのはすごいと思う。」

少しだけ兄弟の溝が埋まったかもしれない。


13話終わり。

***

*ここ好きポイント
◆紫呉と綾女のコント。
「よし!」って確認し合うの良すぎ(笑)

綾女の長髪コントの続きを
私はぜひとも聞きたいね。

由希は綾女が苦手と言いつつ
兄弟で同じようなスタンドカラーの
チャイナっぽい服を着ているところが
個人的になんかツボ。
無意識に選んでたらなお良い。


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