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フルーツバスケット S1 ~11話 とってもステキなお宿です~

ホワイトデー前日。
紅葉から透にバレンタインのお返しとして
温泉旅行をプレゼントしたいと提案される。

由希と夾も一緒に行こうと誘う紅葉。
由希は行く気だが夾は乗り気でない。
由希が行くならなおさら行かないと
言い張る夾。

「あ、全然話変わるんだけど。」と
紫呉がおじいさんから透に伝言があったと切り出す。
修学旅行の積立金がまだ払い終えてないと
担任から連絡があったから
おじいさんの方で払っておこうか、とのこと。

「先月は…その…色々と…。」
と口ごもりながら今月のバイト代で
ちゃんと払う、迷惑をかけて
申し訳ないと謝る透。

「でも透くん、バイトしてるのに
どうして先月は…。」
と言いかけてはっとする紫呉(と由希、夾)。

「バレンタインのチョコ代!!!」
皆にチョコを作って渡していた透。
はとりや潑春にまでチョコを作っていた透。
当然材料費は自分で稼いだバイト代だ。

「ばっ!!」(多分バカ野郎)と
一瞬言いかけたが怒りを抑える夾。

とりあえず透をお風呂に行かせる。

「まあそうだよね~。
あのチョコ透くんが自腹切ったに
決まってるよね~。」と紫呉。

「なんで気づかなかったんだろう…。」と由希。

「義理チョコだか知らないが
その分苦労増やしてどうするんだよ!!
その金で自分の服でも積立金でも払えばいいだろ!
いつか大損するぞ!!」と怒る夾。

「今日学校でこんなお話があったの。」と
突然切り出す紅葉。

世界で1番バカな旅人っていうお話なんだけど

バカな旅人はすぐ騙されちゃうの。
街の人たちに騙されて自分の
お金や服、靴をあげちゃうの。

でも旅人はバカだから
「これで助かります」っていう
街の人の嘘にぽろぽろ涙をこぼして
「お幸せに」っていうの。

とうとう裸になった旅人は
さすがに恥ずかしくて森の中を旅するの。
そしたら今度は魔物たちに出会うの。
魔物は旅人の身体が食べたくて
言葉巧みにだますの。

もちろん旅人は騙されて
足や腕をあげちゃうの。
結局旅人は頭だけになっちゃって
最後の1匹には目をあげたの。
その魔物は目を食べながら
「ありがとう。お礼に贈り物をあげます。」
と「バカ」と書かれた紙きれ1枚をもらうの。

でも旅人はぽろぽろ泣くの。
「ありがとう。初めての贈り物だ。
嬉しい。ありがとう、ありがとう。」
そう言ってもう無い目から
ぽろぽろ涙を流すの。

そして旅人はそのまま
ぽっくり死にましたとさ。

クラスのみんなは笑ってた。
くだらないって。
でも僕は旅人の事を考えてた。

そして思ったんだ
ああ、何て愛しいんだろうって。

損とか苦労とか考えるだけ無駄だよ。
旅人はそんな事考えてないから。

ただ、誰かにとってはそれがバカでも
僕にとってはバカじゃないだけ。

誰かにとっては騙しがいのある人でも
僕は騙さないだけ。
僕は喜ばせてあげたいだけ。

由希は?夾は?
それでもやっぱりバカと思う?
目を閉じて何を思う?

***

「行ってやるよ、温泉。
別にお前は俺がいなくても
いーかもしれないが、
お返しなんぞ用意してないからな。」

と、ぶっきらぼうに言う夾に

「嬉しいです!!
ありがとうございます!!嬉しいです!!」
と前日に紅葉が話した旅人のように喜ぶ透。

***

温泉到着。
宿は草摩が経営している温泉。

十二支の「猿」の物の怪憑きの
母親が女将である。
(結構癖強めな人。笑)

温泉を楽しんで皆で卓球をして過ごす。

その日の夜に由希から
ホワイトデーのお返しとして
青いレースの髪飾りをもらう。
すぐに髪にくくる透を見て
王子様ごっこをする由希に
透は「本当に王子様みたい。」と
ドキドキする。

***

宿での1日はコメディ要素たっぷりで
面白いのでぜひ本編を見るべし。

***

楽しい1日を過ごし、
帰りのバスを待っている一行。

「そういえば紅葉くんは
4月から何年生ですか?
中学1年生ですか?」

と聞く透に

「来年から高校1年生だよ!!
ハル(潑春)と一緒にね!!」

と答える紅葉。
紅葉の事を小学生だと思っていた透は
びっくりしすぎてパニックになる。

春からまた賑やかな高校生活が始まりそうな予感。


***

紫呉宅にて。

「僕からのお返しどうおもう?
これでご主人様とか言われた日には
おじさんドッキドキ!!」

嬉しそうにメイド服を用意する紫呉。(笑)

11話終わり。

***


*ここ好きポイント
◆紅葉がかわいい。
とにかくかわいい。

◆女将さんのキャラ。

◆旅人のお話良かったな。
皆が旅人の話をバカにする中、
愛しいと思える紅葉が愛しいよ。





草摩が経営している温泉宿へ到着。

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