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PaintVoiceの「こんな事してます」ボーカルメモ

私がPaintVoiceを使用していて、特別だろう使い方のまとめです。


疑似ピッチカーブ

歌わせるソフト系の広義ボカロやUTAUにも備わっている「ピッチカーブ」
声を設置したノートから上や下へと滑らかに音域を変えられる機能ですが(しゃくりやこぶし、また細かくすればビブラートにも等)PaintVoiceにはありません。
普通に声を置いただけでは、曲によってはベタ打ち……ではないですが、人の歌声的な感じから離れてしまう結果になる場合があります。

そこである時に使用したのが「疑似ピッチカーブ」です。
それは『ジェミニ』、VOCALOIDのカバー曲で、声と声の繋ぎが滑らかだったので、これも模倣しないと違和感が出そうだと思い、試行錯誤しました。

ustはこちらから4つお借りしました。

とは言え「ピッチカーブ」は、子音に続く母音を上下させる状態なので、PaintVoiceでは「声」に続き、その「声」の母音に当たる「声(母音)」を上下したい位置に設置し「発声開始」で前の「声」に被せる事で繋いで出せるのでは…と考え、やってみました。

簡単に言うと「声」で使っていた母音の余韻を手動で設定する、と言った感じです。

歌詞は『はなれていても』
「て」に続く声(母音)が「疑似ピッチカーブ」で使ったもの
「れ」の後の「え」、「い」の後の「い」は跳ねさせたかったので促音のような効果用(「疑似ピッチカーブ」とは別)

ハイライトしてる「え」のように、音量は20程度、被せる「発声開始」は少しで充分でした。
被せ過ぎるとタイミングが違って聞こえたり)…。
カバー曲で原曲があったので、模倣にあたり、このような設定になりました。

もしピッチカーブを描くなら……のイメージは次のようだったので、

もし「ピッチカーブ」があったなら…と想像していたラインはこんな感じ

上記の設定になりましたが、曲によっては変わるかもしれません。

ただ母音(あ、い、う、え、お)は、出だしがはっきりしている場合が多いので、音量が大きいと繋がっている感じには聞こえ難いし、また「発声開始」を多く取り聞こえやすくすると、その母音が単独で聞こえてしまうようになるので、引っ括めて、控え目の設定にした方が良いと思いました。
でも逆に音量を小さくし過ぎると前の「子音」からの母音とは分かり難くなるので、ギリ聞こえる程度の塩梅が必要です。
「い」や「え」とか強く発声しやすい声は特に出だしが強く、繋がったように聞こえ難い時があり、特に苦労しました(音源に寄ります)

この経験から、オリジナル曲でも「疑似ピッチカーブ」を使いたくなった事もあり、試して良かったなと感じました。

今回のこのカバー曲は私自身が「原曲になぞりたかった」し、配布のustも連続音用で、UTAUだったら「おま☆かせ」等で滑らかにするだろう…と思ったのでこうなりましたが、こちらのカバーのように個性で調声するのもアリだと思います。

調声もだし、オフボーカルの低音(ドラム)が強めになっていて、音に拘りを感じます。
確かに原曲のドラムは軽めだな、とは思ってました。
こちらの音源のように力強い声ならドラムが負けちゃうかもしれないので低音上げるのアリだな~ってなりました。

個人的な拘り

調声は人それぞれで、感覚によって個性が出ると思います。
前の『母音「あ、い、う、え、お」「ん」の「発声開始」の数値』のように、「ん」をはっきりさせず、口を閉じて「ん」を発声するような感じにしている事を書きました。

実は他にも「ん」と同じように調声している「声」があります。

「~する」や「~いる」と結びに付く(連用形の)「る」も音量少なく「発声開始」も多めに取って、前の音に被せるようにしています。

「る」の前の「い」は適度に普通の音量

理由は、
・「いる」等を実際に発音した時、ウ段で口をすぼませるので口から出る時に弱くなる
・結びの音を弱めにする事で、次に来る「声」を聞きやすくする(大きく聞こえる)
からです。

調声に悩みそうになったら、実際の発声、口の動きを気にしています。
全てをはっきり発声する曲もあるかもしれませんが、その中でも弱まる「声」はあります。

以前から「声」によって音量の差は付けていましたが、この曲で極端に付けてみた所、面白い結果になりました。

PaintVoiceは、伴奏に使えるmidiトラックのみ出力出来ます。
この曲は全部をピコピコ音で聞いてもらいたいと思い、ボーカルトラックをコピーしてmidiトラックに張り付けたmidiデータを公開しています。

ボーカルトラックそのまま貼り付けたので、強弱そのままです(メインパートとその1オクターブ下、ハモリパートの3つ)
音量を確認してみたい方、ダウンロードしてお試しください。

極端、と言いながら、私が以前よりそうなった意見なので、ダウンロードしてみて「普通だよ?」と思われたらすみません。
でも、この曲の後から調声のバランスは変わりました。
人の歌い方に近付いた気もしたし、その後にアクセント強めたりする『補助声』も見付けたし、PaintVoiceでの調声が更に面白くなりました。

取り敢えず、個人的にもメモしたい事は書き連ね終わったので、また違った方法を見付けたら書きます。

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