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7月25日のメモー高校野球のこと、母校札南のこと、外山雄三さんのこと、三拍子の校歌のことー

ほんとにただのメモ。駄文。
(見出し画像は2022年4月16日東大vs明大、井澤駿介投手)


母校札南がパワー系チームになっていた

高校野球が大詰めを迎えている。私の母校、札幌南高校はパワー系のチームになって南北海道大会に戻ってきた。札幌支部予選での3試合で9本の本塁打(対北星大附で2本、対札幌東で4本、対札幌大谷で3本)はとんでもないことだ。

と思って調べてみたら、ここ10年の春夏秋の大会61試合で本塁打は16本である。つまり、今夏だけで10年間の全本塁打の過半数を放ったということになる。

この凄さは強豪校と比較してみるとよくわかる。ちょうど今(15時31分)40回目の夏の甲子園を決めた北海高校の場合、ここ10年の全133試合(甲子園や神宮は含めず)で56本であるが、一大会での本数で言えば2017年夏と今年春の7本が最多である。なお、今夏は6本であり、そのうち5本が熊谷くん。いやすごいな。甲子園での活躍も期待できそう。

札南の岡田くんも負けてはいない。4戦で4本である。とくに札大谷戦での1イニング2本塁打7打点(3ラン&満塁弾)は凄まじいものだった。

(※上記のデータはすべて私が道高野連のホームページを見て手作業で勘定したので、間違っているかもしれません)

円山球場と麻生球場

その札南は南北海道大会1回戦で北海道栄に1-2で敗れた。スコアは接戦だが、それ以上に厳しい試合だった。誰もが打撃戦を予想したであろう中、打線は機能せず、逆に守りでは大山くんが粘りを見せて北海道栄相手に2失点という素晴らしい結果を残した。支部予選の麻生球場(両翼92 m中堅111 m)で入った打球が、円山球場(両翼98 m中堅117 m)では入らないというケースが多かったように感じる。

そういえば、北海が7本の本塁打を放ったと先述した2017年の夏、支部代表決定戦で札南と対戦している。北海は阪口(DeNA)と多間(桜美林大学-日立製作所)左右の好投手を擁しており、札南は井澤投手(東京大-NTT西日本)がエースだった。この試合は麻生球場で行われ、私は球場にいた。全校応援だった。前半5回までは2-1と札南がリードしていたが、後半本塁打攻勢を浴びて11-5で逆転負けした。そのとき井澤投手が北海に打たれた本塁打数は5本。麻生球場は飛べば入る球場なのだ。

追記(7/26)……阪口投手が電撃トレードでヤクルトに移籍。

余談①……私の全校応援成績は2敗1ノーゲーム。2016秋全道1回戦3-7対札第一、2017年夏上記、2018年夏1回裏ノーゲーム対札創成。なお、創成戦の再試合は全校応援にならず、16-20で負けた。

余談②……井澤さんは私が最も多く現地で見た野球選手だと思う。去年は10試合くらい六大学を見に行った。そのほとんどは井澤さんが投げていた。もちろん面識はないけれど(高校時代は廊下でよく見かけたりした)、高校の先輩が東大の大エースとして活躍している姿はやっぱり特別だ。

札南を甲子園で見られる日がいつか……

そして今日、札南が敗れた北海道栄は決勝まで進出した。決勝は点差が開いたけれど、今年の北海道栄は強かったし、ということは札南も強かったと言ってよいと思う。エスコン(準決勝)まで行けば北海道に帰ると周囲に宣言していた私としては、エスコンで札南を観たかった思いもあるが、しかしそのうち甲子園で札南が見られる日が来るという期待も膨らんできた。

余談③……札南が前回甲子園に出場したのは2000年。現在の田畑監督がキャプテンとして、高岡商の吉田監督が一塁手としてPL学園と戦ったあのとき、私はちょうど生後1か月を迎えたばかりだった。よって、札南が甲子園に出場したのは伝承でしかない(なお田畑監督は3年生のときの体育の先生だった)。

今日は南北海道大会以外にも面白い試合がいっぱいあった。宮崎学園vs聖心ウルスラ、高知中央vs高知、学法石川vs聖光学院……観ていたのはこの3試合だが、他にも東京学館新潟や鳥栖工業などいい試合があったようだ。基本的にはチャンレンジャー側(前者)を応援していたが、ただ栃木大会だけは複雑な思いで見ていた。

外山雄三さんと作新学院校歌

文星芸大付vs作新学院。ふだんなら間違いなく文星芸大付を応援する私は今日、作新学院を応援していた。

今日からちょうど2週間前、7月11日に外山雄三さんが亡くなった。92歳。このnoteの林光の連載でも山羊の会の話をしていたので、外山さんを当然言及していた。先日のパシフィックフィルのこと(https://ppt.or.jp/news/yuzo-toyama/)があったので驚きはなかったが、少し寂しい。山羊の会メンバーも存命は間宮芳生だけとなってしまった。間宮さんにはもうちょっと頑張ってもらわねば。

さて、外山雄三の最も有名な曲は、まず間違いなく作新学院の校歌であろうと思う。3拍子のワルツ、あの上品さ。高校野球の熱闘には、これくらいの爽やかさがちょうどいい。林光(ex.鵠沼高校)も間宮芳生(ex.青森南高校)もそうだが、山羊の会メンバーは本当に校歌が秀逸である。調性音楽の頂点という感じ。

(↑外山雄三作曲の作新学院校歌と、同じく外山が創立100周年記念で作曲した第二学院歌を聴くことができる。)

(↑林光の校歌は数が多いが、鵠沼高校はけっこう好き。鵠沼は野球のイメージはないけど、女子バスケが強いよね。数年前のウィンターカップに出ていたのを観たのを覚えているけれど、すごく良いチームだった。)


http://www.aomoriminami-h.asn.ed.jp/introduction/song/song_03.mp3

(↑青森南高校の校歌は、青森育ちの間宮芳生が作曲。歌詞が特徴的なので少し有名。作詞は木島始。木島&間宮といえばオペラ《ニホンザル・スキトオリメ》の名コンビですね。この校歌はちょっと林光のオペラ、たとえば《森は生きている》っぽい気がする。)

三拍子の校歌?

今日、初の甲子園を決めた高知中央高校の校歌が矢野絢子さんの作った3拍子の校歌であるように、今では3拍子の校歌は珍しいというほどでもない(やや珍くらい?)。校歌=マーチというイメージからは外れるので、1952年に外山雄三が作新学院の校歌を作ったとき、そこには新しさが感じられただろう。もちろん、戦後まもなくであるから、軍歌からの脱却という意味合いもあるはずだ。

しかし、もっと古い時代に三拍子の校歌が存在する。韮山高校校歌。なんと大正14年(1925年)制定である!作曲は佐々木すぐる、《月の砂漠》の作曲者として知られる。調べたわけではないけれど、日本の校歌では最古の三拍子になるのではないだろうか。佐々木すぐるの他の校歌が三拍子ではないので、なぜこれが三拍子であるのかは分からない。

作新学院は激闘の末、最後はサヨナラ本塁打を打たれて敗退した。この夏、作新学院の校歌を甲子園で聴くことはできない。まあ、後輩の分も石井一成選手が頑張ってくれるでしょう(現在12連敗中につき)!もちろん文星芸大付の甲子園での活躍にも期待。

余談④……こちらも本日甲子園初出場を決めた宮崎学園もなかなかおしゃれで難しそうな校歌だった。作曲は池辺晋一郎。やっぱりホンモノは聴くだけでわかるものです。

宮崎学園高等学校校歌(混声四部合唱)

Posted by MIC 同窓会 / MIC Alumni - 宮崎国際大学 on Tuesday, November 5, 2019

追記(7月26日早朝):ファイターズは13連敗。


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