見出し画像

化粧をしない選択もあっていいと思うのだけど、だめですか?

昨日仕事中、ずっとモヤモヤしていたので、書いてみる。

仕事でかつて製菓学校の教師をしていた女性と話をした。その女性は新人の頃、ほぼノーメイクで仕事場、学校に行っていたという。すると、教師に言われたそうだ。

「教師なんだから、化粧ぐらいしてきなさい」

聞いたとき、私はふと思い出した。大学生になってすぐ、友だちに言われた言葉を。

「なつこもそろそろ化粧した方がいいよ」

幸い肌トラブルも少なく、化粧に興味がなかった私。そんな私を気遣って友だちは化粧品を扱うお店に連れていってくれた。そこで自分の肌の状態やスキンケアのやり方を教えてもらったことは今でも大切にしている。
ただ、化粧をする、となると私の脳内には疑問符が浮かぶのだ。

化粧しない選択肢はないのだろうか

自分が歴史が好きなのもあって、日本の化粧の歴史を調べてみた。すると、気になる文を見つけた。

日本の化粧の始まりといわれた古墳時代以前は、日差し、寒さ、乾燥といった自然環境からの保護や儀式・呪術的な意味合いをもつ「原始化粧の時代」でした。飛鳥時代を迎えて、文化や社会の発展とともに、化粧の意味や方法も変わり、美意識の化粧となりました。現代のように自分を美しく魅力的にみせる「伝統化粧の時代」へと移り変わっていったのです。
ポーラ文化研究所
https://www.cosmetic-culture.po-holdings.co.jp/culture/cosmehistory/5.html 

現代に通ずる美意識の化粧は飛鳥時代から続く日本の伝統、というのだ。今から約1400年以上続く伝統意識を変えることはとても難しい。美意識の化粧が日本文化に根づいていることも非常に納得がいく。

しかし、私の化粧の認識は「原始化粧の時代」という古墳時代以前と重なるような気がする。スキンケアの一貫として、UVケアや保湿対策をするのは自然環境から肌を守るため、そして化粧をするのは成人式や卒業式、結婚式といった儀式の際だ。

そして感じるのは、日本人の画一性が強調されること。
あの女優さんのようになりたい!やきれいになりたい!という情報は、個人を似た雰囲気にさせるような気がするのは私だけ、だろうか。

なので、私に日常で化粧をするという選択肢はない。

もちろん、化粧は個人の自由。だけど、しない選択肢もあることも知って欲しい。
コロナ禍で化粧をしないことが増えているかもしれない。この機会に自分の素顔に向き合って、受け入れる、そうした選択肢があってもいいと私は思う。


いいなと思ったら応援しよう!