2023年1月に聴いた音楽【SixTONES、CYNHN、文坂なの、CUBΣLIC】
≪2023年1月に聴いた曲≫
・SixTONES「人人人」(※「声」収録)
近田春夫さんがPresident BPMという名義でリリースした「MASS COMMUNICATION BREAKDOWN」にはこんなフレーズがある。
アイドルの恋愛スキャンダルがあると、グッズを燃やす動画がアップするヤツがいたり、過去の発言が掘り返すヤツがいたり、とにかく執拗に批判を繰り返すヤツがいたり、「アナタ普段からAKB興味ある?」みたいな人まで暴徒と化すのでとにかく【アイドルの恋愛】というのはとにかくヒトを良かれ悪かれよく刺激する要素なんだなと思う。世界に轟いた峯岸さんの一件もそうだし、最近のAKB48の岡田奈々ちゃんのヤツもなかなか凄い火柱が上がっていた。
僕自身はというとアイドルのことは好きだけど、個人的にはその恋愛事情にはそれほど興味がない。極端な話を言えば、ステージを降りてしまえばパパ活でも違法薬物でも好きにやっててくれとも思う。そりゃ…パパ活も違法薬物もしないに越したことはないのだけど。基本的に歌って踊るアイドルが好きなので、最低でも素敵な音楽と楽しそうなステージングがあればいい。あくまで「最低でも」だけど。
なので「もっと積極的に恋愛をしてほしい!」とも思わない。もちろん恋愛ができないことにリミッターがかかることへのストレスも理解はできる。でもアイドルを管理する側を想像すると、失恋のショックで仕事へのモチベーションが下がられてもたまったもんじゃないだろうとも憂う。5年付き合った末に浮気されてフラれた彼女との最後の日…の翌日のバイトはやってられないような精神状態だったのでもちろん休んだ。だいぶ大人になってもそんなもんなので、恋愛大爆走になりがちな10代とかだったらもっとヤバいとも思う。
アイドルだって人間だ。だから性欲があるヤツもいるし、性に興味がないヤツがいることも受け入れたい。お金も欲しくていいけど、お金よりも承認欲求に貪欲な人もいるし、愚直にエンターテインメントを志す人もいる。アイドルだって人間。生徒のお手本でもある学校の先生も人間。客を神様よろしく扱う店員も人間。何かにつけてケチつけられる政治家も人間。電話の時だけ声色が変わるお母さんも人間。人は色んな側面があって立体的であることが当たり前だということを忘れずに生きていたいな。
SixTONES「人人人」を聴いたら、彼らも人間だった。緊張もするし、仕事で痣も作るし、「超だりぃ~」日もあるし、「何があったってShow time」。だけど、客やスタッフに感謝もある。素晴らしい人間賛歌。力の抜けたマイクリレーとジャジーなトラックも◎。
≪他にも聴いた2023年1月≫
・CYNHN「楽の上塗り」
サビの前半を一人が歌って、後半を追うようにユニゾンが始まる構成が面白い。それぞれの歌唱スタイルが際立つとても良い構造。
・文坂なの「LATE SHOW」
竹内まりや「プラスティック・ラブ」のカバーを聴いて気になっていた文坂なのさん。「LATE SHOW」の80'sポップス感の素晴らしさもさることながら、カップリングの「新都市遊泳シルエット」、タイトルの時点で勝ち確。
・CUBΣLIC「スーパーフルフラット」(※「FLOWER」収録)
ゼロ年代中盤にポコポコ生えてきたPerfumeフォロワー感のあるサウンドに心地よいノスタルジックを感じました。