年末調整という「事務」作業
いちばん嫌いな「事務」?
私の大嫌いな作業、それは年末調整(あるいは確定申告)である。毎年、この作業を避けるために会社員続けているんだと思うくらいに本当に嫌いな作業である。嫌いだ、と大げさに言っても会社組織に所属している限りは、そのほとんどの作業をお任せしているのだから、本当にありがたい。
それでも、この時期に自分宛てに届く年末調整用(控除用)の資料を保管しておいて、住宅ローン控除用の資料はどこだっけと重い腰を上げて探し(全然大した作業量ではない)、会社から「期限内に申請しないと自分で確定申告してください」というメッセージが立ち上がってくるのをある種の脅しのように感じつつ過ごすのだ。
最近はシステム化がすごい
実際の作業をやってみると、今と昔では随分変わってきている。過去は会社に言われた紙ベース資料を基に、見本と見比べながらあれこれ記入していた作業も、オンライン上の記入欄に記載するようになり、間違っていたら警告もちゃんと出してくれるのでわかりやすい。何より、自分に必要な書類が昔よりわかりやすくなった気がする。紙で提出していたときは、「本当にこれであっているのだろうか…?」と毎回確信が持てないまま郵送していたのだが、オンラインで入力になってからはその不安も幾分軽減したように感じる。また、本当に最近のHRシステムは有能で、ちゃんと「ここに書いてある数字を入力してください」と書いてある。
「スマート」なHRとは
「スマートHR」とは言いえて妙である。人事部の業務がスマートになるという意味だと思うが、それはすなわち年末調整で言えば、各人(この場合被雇用者)が、それぞれ必要な書類をそろえて、自分で自分の分の入力をすれば「スマート」に仕事が進む、という意味なのだと思う。実務をやるのは個々人で、別にHR側が何かをすることは無い。やることは「スマートなHRシステム」を導入することだけだ。だが、その「スマートな」システムを導入してくれたおかげで、私も大嫌いな年末調整を初日で終わらせることができた。
嫌いな作業の「後回し症候群」がすごい
毎度終わってから思うのが、やってしまえば数時間だけの作業なのだが、それをわかっていながら着手するのが遅くなるのはなぜだろう。
以前Podcastを聞いていて、「事務」を考える、というテーマで語る回があった。その時、「面倒な書類仕事はすべて事務、というイメージ」と語られていたが、確かにこういった作業が苦痛な人もいるが逆にその作業が好き、というプロも一方で存在する。私は文章を書いたり整えたりすること自体は嫌いではないが、年末調整の全体像をあまり理解していない中で「この数字をここへ…」と言われるままに入力しているのが良くないのだろう。「よくわからない」=「なんだか面倒」という図式につながっている気がする。
毎年、ちゃんと理解しなきゃ…と思いつつも、只々数字を指定された場所に入れて終わらせている。来年こそは。