リップライナーの存在理由
唇の輪郭を縁取ることの意味
これまで、化粧に関連するアイテムの中では「リップライナー」たるものにはほとんどお世話にならずに生きてきた。が、ようやく齢40にしてその存在理由がわかった。年を追うごとに、唇と肌の境界線が曖昧になってきた気がするのだ。今までは口紅単体で使用してきたのだが、加齢に伴う肌の現象を受けて、「リップライナー」の出番がやってきたのだった。
年齢によって化粧の意味が違う
もとよりメイクは、肌の状況にもよるがあまりしっかりやってきていなかった人間であるが、その中でも唇の色が悪いとなんだか顔面自体の血色が悪く見えて不健康そうに見えるため、ほかのメイクはしなくてもとりあえず口紅などはつけるようにしていた。若い頃はリップメイクはファッションの一環であり、服装に合わせた色にすることがほとんどだったが、今では「不健康に見えないように」という難点を隠すための理由が前に出てきてしまっている。渡しの場合、年齢によって、化粧の意味合いが異なってきている。
境界線が曖昧になってきた
唇は、もともと合わない化粧品をつけると薄い皮がすぐむけてしまう体質なのであまり頻繁にあれこれつけられないのだが、先述の通り血色良く見せるために、少し色は必要となる。これまでは肌部分と唇の境界線がくっきりとしていたのだが、加齢とともに境界が曖昧になってきた。そこでようやくリップライナーの必要性に気づいたのだった。もちろん、ライナーがなくても口紅だけで事足りることもあるのだが、色が薄いタイプのリップメイクだと何だか境界線がぼんやりしてしまうのだ。
ふと子どもたちの唇を見ると、何もしなくとも【唇】の部分が血色良く浮き出ており、「ここからが唇である」と主張しているのだ。こんなところで年齢を感じるとは思わなかったが、長年使用していなかったリップライナーを使う頻度が上がっている今日このごろである。