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ファミリーメモ 1
年齢を重ねていくということは、自分の周りもそれなりに年齢を重ねている。
同居している義母のことや実家の両親のことで気になる事が増えつつある。
今回は同居している義母のことについてメモを残しておこうと思う。
義母は、今年で93歳
そう、夫の母と同居している。
義父は70代で他界。
この時は夫は単身赴任で不在だったので
いろいろと大変だった。
義母は10年くらい前に体調を崩したときに、何でもないところでコケたり、食事中に右手がだんだん下がる等ふつうではない症状が見受けられたため、最初から地域の総合病院ではなく、脳神経外科もある大学病院を探して連れて行くことにした。
もちろん紹介状があるわけでもないので、高い初診料は取られるが、そこは使うべきお金と言うことで受診。
初診受付でまず症状を話し神経内科に案内された。
神経内科で医師の診察とCTをとるなどした第1次診断は「脳梗塞に動作などの症状は似ているんだけどなんかちょっと違うから、まず脳外科の先生にこの画像診てもらって判断を仰ぎますね」とのことで脳外科の先生の判断を待った。
このように、大学病院だと次に行くべき科が必ずあること、医師同士の連携が素早い。
やはり直接来て良かった。
しばらくして脳外科の先生の診断では、CTではわからない何かがある。とのことで、急遽MRIをとる必要があるとのこと。
MRIをとった結果、脳には明らかに「何か?」があるらしかった。
しかし、腫瘍でも血の塊ともまた違うとのことで、造影剤を入れてMRIを再度撮り直す必要が出てきた。
ひとまずその日は急遽脳神経外科に入院することが決まった。
脳に関わる病は判断の速さが大切だ。
幸い病床にも空きがあったため即日入院させてもらうことにとなった。
夜にまた造影剤を入れてMRIを撮った結果、脳に膿がたまる脳膿瘍(のうのうよう)という2000人にひとりくらいの珍しい症状のようだった。
膿をとるには外科手術が必要との説明を医師から受けた。
穴を開けてカテーテルを通して他の神経を傷つけないように患部まで到達して膿を吸い取るというような説明だった。
担当医は大学の講師も担当されているようで画像の説明も丁寧で素人の私にも夫にも理解しやすかった。
今はその影響で脳も腫れているようだった。
右半身を司る位置にあるらしい。
取ればリハビリにより完治可能のようだった。
しかし、取るまで、とった後もしばらくは右半身に麻痺が出たりするだろうとのこと。
しかも、義母には不整脈の持病があったため手術出来るかどうかの判断に循環器科の医師もやってきて検査と診察をしてもらった。
不整脈はあるものの幸い心臓は強いらしく手術に耐えうるだろうとのことだった。
当時既に80代と高齢だったものの、まだまだ元気だったので義母本人も、手術してリハビリすれば回復が見込めるとのことで承諾の上、手術に踏み切った。
手術は4日後になった。
(つづく)