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松任谷由実「深海の街」ツアー完

2021年9月によこすか芸術劇場から始まった、39枚目のオリジナルアルバム「深海の街」ツアー。途中、苗場をはさみ全63公演、神戸国際会館にて終了した。

オリジナルアルバムは2020年12月、コロナ禍をミュージシャンとして記録に残したいと思い制作されたアルバム。本来ならば夏にはアルバムを発売し9月からスタートするはずだったツアーが1年遅れてのスタートとなった。

スタート当時、2021年9月の段階ではまだまだ感染者が多かったにもかかわらず100%動員でスタート。年末にかけ感染者は減ったが、苗場目前に再び緊急事態宣言。最終日の中止、ツアー再開時の鹿児島の延期。3月の岩手公演直前に地震により東北新幹線の運休。羽田からも臨時便が出て無事に開催。コロナの規制も徐々に解除され、7月5日の50周年は姫路公演、そして最終日は神戸国際会館。全63公演を完走した。

セットリストはアルバム「深海の街」を中心に50年を振り返って練りに練って一つの物語を完成させたとのこと。
デビューシングルのカップリング「海と空の輝きに向けて」やデビューアルバム「ひきこうき雲」からタイトルチューンの「ひこうき雲」を織り交ぜ本編19曲で構成。アンコール2+1曲。

最終日の神戸公演。
MCで「このツアーは終わる気がしないんです」と話した。
私は、横須賀から出航し各地を周り、最終目的地の神戸港へ。ここはあくまでも寄港地であり、少しだけ長いメンテナスのための休暇を取るだけで、再び旅を始める準備ではないかと感じた。

そして今回の「タワーサイドメモリー」は神戸公演初日直前に、親交のあった安倍元首相の死去を受けての哀悼の意を込めてこのアレンジになったのではないかと。

全63公演、たくさんの愛情があり奇跡が続いて完走したと話したが、本当に50年、努力の結晶としてのご褒美ではないだろうか。


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