バトスピ2023年禁止・制限予想ポイントまとめ
バトスピ2023年禁止・制限予想 簡易まとめ ※確率は筆者の体感
公式・非公式問わず筆者の観測できる範囲で注目されているカードについて、禁止制限されるべき/されないべき理由を言語化してみる。
制限確率7割以上
吸血伯爵エル・サルバトール 制限(1)→禁止
時空龍クロノ・ドラゴン/時空龍王クロノバース・ドラグーン 制限なし→制限(1)
EVANGELION Mark.06 -カシウスの槍- 制限なし→制限(1)
制限確率5割
バタフライジャマ― 制限なし→クロノドラゴン制限の場合のみ制限(1)バインドエッジ 制限なし→クロノドラゴン制限の場合のみ制限(1)
制限確率3割未満
エンシェントドラゴン・フェブラーニ 制限なし→制限(1)
三災獣・海災ディザイアタン 制限なし→制限(1)
制限確率1割以下
三災獣・空災デスト・ジーズ
三災獣・地災ビヒモドス
赤の世界
色魔神
スピッツァー
参考:BOC時点でのプロデューサーレターで注目されていたカード
闇輝石六将 砂海賊神ファラオム
エンシェントドラゴン・フェブラーニ
吸血伯爵エル・サルバトール
吉祥女神ローカマーター
三災獣・海災ディザイアタン
バインドエッジ
バタフライジャマー
EVANGELION Mark.06 -カシウスの槍-
以下、意見論述
制限確率7割以上
吸血伯爵エル・サルバトール
制限(1)→禁止
汎用性と大きく相手の行動を封じるのがポイント。4コアをトラッシュに能動的に送ることでボード・リソースのアドバンテージ差を大きく開き、場合によっては詰めの場面で相手の反撃をできなくさせる。採用するデッキをほとんど選ばず、コスト不要、対処法も耐性かスピッツァーしかない。筆者が別にNote執筆済み。
時空龍クロノ・ドラゴン/時空龍王クロノバース・ドラグーン
制限なし→制限(1)
汎用性と安定性、速攻に優れたフィニッシュ力がポイント。契約編によりライフバーンの条件が簡単に。最速2ターン目にして単騎で1ドローしながら(手札が減らない)4打点生成。同じ速攻系である赤世界フェブラーニとの違いはバースト封じと半端な除去が意味を成さないこと。ジャマ―エッジは元々こいつの最速リーサルを止めるための産物なため、これの制限なしにはジャマ―エッジに制限がかかることはない。
EVANGELION Mark.06 -カシウスの槍- 制限なし→制限(1)
汎用性と大きく相手の行動を阻害するのがポイント。契約編の目玉である煌臨カードの大半がこれによって阻害される。ソウルコアが支払われた後で発揮するため実質そのターン中の煌臨は全て封じられる。最近耐性で弾くパターンや効果発動が任意なパターンが増えたため対面やプレイイングによっては腐る。発揮すると8割方ゲームが有利に進む強力な召喚/煌臨時中断効果にはゲーム中1回の制限がついているが、対面の相性で腐る場合や一度使うと2枚目以降が機能しないことから他色よりドロー・ディスカードしやすい青・紫属性がどうしても他色に対して有利になってしまう。公平性を欠くため、1枚制限が望ましい。これ作ってるとき絶対まだ契約編の予定なかっただろ。さもなきゃ前シーズンにこんなん刷るの中々ヤバい。出てきてせいぜいシーズン中の3弾の敵枠だろ。
制限確率5割
バタフライジャマ―
制限なし→クロノドラゴン制限の場合のみ制限(1)
バインドエッジ
制限なし→クロノドラゴン制限の場合のみ制限(1)
2種とも契約編のコンセプトを大きく阻害するのがポイント。契約スピリットの約半数は低コストかつアタックによってカウント増加するため、動き出す前にセットされると契約編が一生始まらない。
契約編開始時に制限する選択肢もあったはずだが、多分クロノドラゴンを残すためにこいつも残された。バトスピのことだし”出されたら詰むヴリックに耐性は付けたしそこまで勝ち上がってないから放置”みたいなことはありそうだが、クロノ放置のままエッジジャマ―だけ制限はあり得ない(断言)。
制限確率3割未満
エンシェントドラゴン・フェブラーニ
制限なし→制限(1)
カウント増加でノーコスト2ドロー&赤の世界に反応する5コス以上の赤スピリットが用意できるのがポイント。グロウやテラードなど赤の契約スピリットを採用したデッキでノーコストで手札を増やしながら赤の世界と絡めた奇襲も可能にしたカード。とても強力だが、そもそも手札に揃えるハードルや、スピッツァーで破棄されるリスク、仮に通っても赤の世界とのビートダウンが決まるかというと紫の世界やバジャーダレス、シンウルトラマンと言った様々なバーストと誘発札や効果に一つでも引っかかると勢いを失い逆転されてしまう弱点がある。もっと言うなら、そもそも赤デッキが総合的に見てあまり勝ち上がれていないので、規制されなくても別に驚かない。筆者が炎契約の使い手のため、フェブラーニを制限してくれると苦手なエヴァ2号機を始めとしたよくわからない赤グッドスタッフデッキが環境から恐らく勝手に消えていくためありがたい。
三災獣・海災ディザイアタン 制限なし→制限(1)
カウント増加が用意になったことによる汎用性と、コアシュート・マジックアクセル封じ・Wシンボルによるフィニッシュ力がポイント。カウント6貯めると0コストでスピリット・アルティメットから12コアをトラッシュに送り、レベル3ならアタック中相手がマジックアクセルを使用できない。蒼契約デッキではこれに青魔神を合体して4点や、重いレベル3コストを轟魔神で見たしながら3点、他にも横にガブルシャックを並べて手札を封じるなど様々なリーサル盤面が今日まで編み出された。土台をこしらえてやれば必殺兵器になると同時に、カウント6さえ貯めればこれ一枚で不利な盤面を吹き飛ばしリーサルへ向かう一発逆転カードでもある。コアシュートがトラッシュなのとカウントさえ溜まってしまえば0コストで出てくる点が特に凶悪だが、召喚時が強制なことや、アルティメット以外の耐性が抜けられないなど明確に対処法はある程度用意されている。契約編第3弾でボックス特典で再録された(新規でシークレット仕様も収録)ため、商業的な観点からはやや考えづらい。
今度のメガデッキがアルティメットデッキなのは逆風かもしれない。
余談だが、三災獣をメタることも視野にデザインされたとされる呪契約のパーツたちは毎シーズン恒例だが機能していない。νジークの時と言い、バトスピはいっつもそうだ。
制限確率1割以下
三災獣・空災デスト・ジーズ
三災獣・地災ビヒモドス
ディザイアタン同様、0コストで登場するWシンボルという汎用性とフィニッシュ力がポイント。召喚時効果はデストジーズは装甲貫通、ビヒモドスは効果を発揮させない大量除去。アタックステップ効果は前者がアンブロッカブル、後者がバトル終了時のライフバーン。デストジーズはストライクヴルムデッキを駆逐するために活躍。0コストWシンボルに重きを置くという観点からはディザイアタンだけを制限、もしくは全種を制限しても意味がないという考え方が一時流行したが、三災獣全員が環境を席巻できるレベルのフィニッシャーかと問われると現環境では断言できない。ディザイアタンとこの二体は召喚時効果の影響力に天と地の差があるため、制限をかけるならディザイアタンのみが妥当。BOR東京会場ではディザイアタンに必ずしも依存しない起幻やシャック軸のグッドスタッフデッキが一定数勝ち上がるのが見られたため、速度を始め様々な観点から三災獣に制限をかける必要があるかは疑問だ。
赤の世界/赤き神龍皇
除去能力、足場としての安定性、そして簡単にWシンボルを盤面に複数用意できる高い攻撃力がポイント。世界ネクサスの中でも条件が特に緩く、5コスト以上ならどんな赤スピリットでもシンボルを追加する。カウントに余裕があれば、複数枚並んでも腐るどころか雑に打点が増やせる。初登場から現在に至るまで数多の赤デッキを強化し、現在では赤世界フェブラーニと呼ばれる契約スピリット+フェブラーニからの赤の世界転醒で5打点生成するムーヴがヘイトを買っている。しかしこの動きに耐性は一切ないため、相手側に一切の妨害手法がないことを祈る身投げ行為でもある。それが強いかと言われればプロデューサーレターなんかでデッキ分布を見て欲しい。仮にいたとしても最後に勝ち残った2トップは何だ。赤の世界が作っているのはあくまでお祈りワンチャンスである。では赤の世界は制限しなくていいのだろうか?
赤の世界が採用されたデッキを使った、もしくはそれと戦ったバトラーから発せられる定型句に”赤の世界が強い”という言葉があるように(筆者調べ)、赤デッキのパワーそのものはそこそこで結局フィニッシュを赤の世界に頼る展開が多い。特に炎契約と空契約を見てもらえばわかりやすいが、赤の世界はその条件の緩さから運営が今後刷る全ての赤が絡むカードを作る際にその存在を意識してしまい、結果アマテラスのメガデッキから始まった世界系人権化のマーケティングも相まって赤の世界がある前提のカードが作られてしまう。必然的にそのカードパワーは落ちてしまうこととなった。赤の世界の汎用性が赤の後続世代を弱くしてしまったのだ(C6でグロウカイザーを出しアタック→グロウで+2、カイザーで―3すると赤の世界が転醒できるC5になるあたり明らかに意識されている。)。
反論があるなら赤の世界を抜いてマジシャンを搭載した炎契約でガンスリンガーに出てもらう。
端的に換言すると、今後のカード制作に影響が出るため新シーズンに合わせて制限にするのが妥当。またゼウスのような赤が環境を駆けまわる環境を体験させてくれ(願望)。
色魔神シリーズ(青魔神、紫魔神など)
煌臨・転醒・その他三災獣や夜族の蘇生効果など踏み倒しやすくなった高コストに2シンボル追加し3~4点で一気に決められるフィニッシュ力がポイント。相手にリソースをなるべく与えないフィニッシュ方法であり、覇導やシンウルトラマンを始め昨今インフレし続けているライフ減少時誘発効果に対する回答でもある。除去される場面はされる上コストの最低でも2コストかかるためやや重く、ビートデッキも程よく活躍する環境の中でコントロールなど重いデッキを握る理由をくれるよくできたカード群。まぁそもそも商業的に全色分北斗七星revと一緒に収録したリミテッドパックが初登場から直近のバンロビオンラインストアまでしれっと販売され続けているためこれで制限とか言ったらまぁまぁヤッてる。
新シーズンの契約編・界はブレイヴが関わってくるためブレイヴ強化の一環で先に禁止されるという予想もあるが、過去の通常弾で異魔神や神話ブレイヴと言った例を見るに筆者はあまり心配していない。どうせまた新規ジャンル指定のデザイナーデッキでしか機能しないようなお堅いヤツが刷られる。ちなみに過去に新規ブレイヴ関連の禁止/制限はせいぜいライフチェイン(コスト増加に伴う過剰なコアブーストの易化)や動かざる山の本陣(主に00のパイロットブレイヴと絡めた超ドロー&超コアブースト)くらいなのでやはり大丈夫じゃないかな(安易)。
超星使徒スピッツァードラゴン
耐性のないバーストをいつでも2コアで破棄できるのがポイント。蒼契約や紫デッキがバーストケアに採用。これを制限や禁止にしたら運営は何のために破棄されない/効果を受けないなど耐性を持つバーストと持たないバーストの差別化をしたのか。耐性持ちはスピッツァーへの耐性も込みで、耐性なしはそのリスク込みでバリューが決められているため、ここでスピッツァーを制限にすることは運営の築き上げてきたパワーバランスを破壊することに等しい。バーストを用いないデッキや破棄できないバーストの採用もあるので腐る対面は腐る。直近では契約編リミテッドパックvol.1にもシークレット仕様込みで収録したため商業的にも環境的にも制限に入れられることはない。
その他、BOC時点でのプロデューサーレターで注目されていたカード
闇輝石六将 砂海賊神ファラオム
召喚時/煌臨時効果に反応して除去+ターン終了という環境に合った強力なバーストがポイント。プレイイングやスピッツァーでケア可能な他、血契約や雲契約などの高いフィニッシュ力を持った速攻デッキに対して確定でターンが返ってくるため、様々な面で必要悪。商業的にも契約編リミテッドパックvol1でシークレット含め収録されている。ファラオムがなくなったらいよいよ雲契約対血契約のニ極化が起こる。
吉祥女神ローカマーター
元々の速さとアンブロッカブルに、簡単に増えるようになったカウントの数シンボル増加のフィニッシュ力がポイント。環境に必ずいる紫の世界にデッキタイプとしてWBSが弱く、環境が変遷する中でより高い安定性と対応力を誇る蒼契約に乗っ取られてしまったと考えられる。ザビーストなど相手の手札を封じるには一定のハードルがあり方向性が赤の世界と似通っているためこちらも規制は必要なさそうに思える。また、ローカマーターを規制してしまうとWBSというデッキタイプそのものが死んでしまうため望ましくない。
何はともあれ次のもろもろたのしみ。
end.
P.S. 赤の世界かけるくらいなら俺は紫の世界かけたい。なんで配置時1ドローしながら重複しないとは言えアタックごとにコアをトラッシュに送れるんですか?せめてリザーブでしょ。しかも転醒が各方面で相性良過ぎる(純起幻からグランツまで)。