人生を左右する大事な時に食する勝負飯
よくアスリートの方々が試合前などにモチベーションアップや集中力の向上、あるいはゲン担ぎとしてルーティンというものを組んでいることを聞く。
私にとってもそれに似た類のものがある。大事な試験の前、試合の前、就職活動、そしてプライベートの重要な場面の前に高校時代からいつも大勝負の前にいつもゲン担ぎとして食べるご飯だ。
静岡県三島市の三島広小路駅の付近にある「つけ麺まぜそばショウザン」という店のこの油そばが私にとってのゲン担ぎのご飯だ。
写真の通り具が沢山で魚介の風味が効いた出汁と共に混ぜて食べる。
コクがある麺を口に含んだ瞬間に美味いという感覚が口いっぱいに広がるのが何とも幸せな瞬間である。
初めてその店に足を運んだのは、そろそろ受験というものを見据え始める高校2年の夏ごろ、学内でそれなりに重要な試験がある前日にクラスメイトと担任の教師から美味い油そばの店があると聞いたのがきっかけだ。
「にんにくを大盛りにして食べるのが美味い」とアドバイスをもらって店に向かった。当時は学校帰りに外食などをしたことがあまりなかったし、油そばというものを食べたことがなかったから、クラスメイトと一緒ではあったが、少し戸惑いながら店に入ったのを覚えている。
当時は部活動もしていて非常に大食いであったから大盛りを頼んでみた。カウンター席にたっぷりの麺と具が入った丼が置かれたときには一瞬食べきることが出来るのか不安になった。しかし、そんな不安も一口目を食べた瞬間にはじけ飛んでしまった。
こんなに美味しいものがあったのか!と感動した。普段はカップラーメンとかジャンクフードを好んで食べていた高校2年の若造にはあまりにも大きな衝撃だった。あまりの美味さに600gあった麺をペロリと平らげ、ニンニク臭を漂わせながら満足して帰ったのを覚えている。
そして翌日のテスト。苦手科目はともかく、得意科目では満点を取るなど大満足の結果となった。
それをきっかけに重要だと思うときの前には必ず店を訪れるようになった。
部活の大会、受験、就職活動、仕事、恋愛までかれこれ10年近く経っているが、毎回そのおまじないは効果抜群である。
些細なことかもしれないが、人生の岐路に立った時に自信を与えてくれる。私にとってはそんなご飯がこの油そばなのだ。
#おいしいお店
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