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ChatGPTに、単独のネタ書いてもらえばいいじゃん

友達の小野(医学生)と、LUDO(お笑いサークル)で組んでいた"淳子"の単独ライブを先日終えた。

来ていただいた皆さん、あとゲスト、スタッフのみんな、マジでありがとうございました。

小野が書いた単独のフライヤー。力作

無茶苦茶バタバタしたけど、なんとか無事に終わってよかった。
小屋の手続きから、ライブの宣伝、当日の流れ、企画、ゲスト・スタッフさんの手配...
当たり前なんだけど、単独を開催するにあたって、小野と2人で決めなきゃいけないこと、やらなきゃいけないことは本当に沢山あった。
友達のエリカ(最近車の免許をとった)を始めスタッフさんにもめっちゃ頑張ってもらった。

でもやっぱ、1番大変だったのはネタだった。

ぶち当たる壁

ネタを6本するのは決まってたんだけど、最後の1本を決めかねていた。
小野からの「ネタはまだか」「何をしている?」のラインを全て無視し、現実逃避でTwitterを見ていると、あるツイートを見つけた。

ChatGPT、最近よく聞くやつだ。
会話をしたり、質問に答えてくれるAI。

確かに、最近AIの進歩がすごいのは知ってる。
前、大喜利に応えてくれるAIとかあったし(しかもちゃんと面白い)、最近は絵もAIが完璧に描けるからイラストレーターが困ってるみたいな話も聞く。

今回は、会話ができるAI。
どうやら、これは誰でも無料で使えるようで、無知識で無資格な俺でも、ChatGPTさんとおしゃべりする権利を持っている。

へえ、正解のない質問か、面白いな。
正解のない質問って、どんなんだろう。
なんか今聞きたいこととかあるかな。

あ、

ChatGPTに、単独のネタ書いてもらえばいいじゃん。

おお!

名案すぎる!!

人類が壁にぶち当たった時。救ってくれたのはいつだって、テクノロジーだったじゃないか!!

これで良い台本を書いてくれたら、1本とは言わず、もう全部のネタChatGPTに任せちゃえば良いじゃん!
それどころか、今後全部、こいつにネタ書かせて、それをやればいいじゃん!!

小野、待っとけ!!!今できるから!!

見えた活路

現実逃避の先に活路を見つけた俺は、早速ChatGPTのサイトを開いた。


海外の自転車なのかバイクなのか考えて、信号機は棒も含めて信号機なのか考えて、俺がロボットじゃないことを証明。すぐに登録を済ませた。
まあとりあえず、どんな感じなのか少し会話をしてみよう。
急にがっついてもね。これから一生付き合っていくつもりなんだし。

すごい。かなり砕けた質問に対しても、的確に応えてくれる。
変な日本語使わないし、細かいニュアンスも伝わってる。
"まるで、本当の人間と話してるみたい!!"

ここまで自然に会話できると、感情がないのが逆に滅茶苦茶不気味。言われた指示をこなすロボットなのは分かってるんだけど、俺はこの子に対して「優しい」と思うし、「この子」と思う。

そして何より、回答速度が早すぎる。
質問して10秒くらいでこの返答が返ってくる。
こんなにAIって進歩してるんだ。
ここまで技術の進歩が予想を大きく上回ってきたのは、オリンピックで見たドローン以来。

うん、これは期待できる。
GPTくんとのアイドリングトークもほどほどに、早速答えのない質問をしてみよう。
ネタを書いてもらおう。

空に地球の形に光って動くのヤバすぎる、マジで


GPTくんの書いたネタ

書いて欲しいのはコントだ。まあ漫才でもピンネタでもなんでも書いて欲しいんだけど、とりあえず今度の単独に必要なのはコント一本。
早速質問。

「コントを書いてください」でも良かったんだけど、一応設定を与えてみた。
設定のチョイスは適当だけど、なんか面白そうだったから。「学校」「ファミレス」とかより、良さげじゃない?
さっきのツイートにも「人間側でルールを決めてあげる」て書いてあったし、それぐらいはこっちが頭使ってやろうかなと。
後は、任せた。

少し時間を置いて回答が返ってきた。
さすがに、台本を書くのは少し苦戦してるようだ。
とはいえ、30秒くらいだけど。

送られてきた台本がこちら。






え、何これ。

コント、知ってる??

単独で、このネタやんなきゃいけないの?

「えっと、どこで笑えばいいのかな?」
「『ボケそうでボケないんかい!』てこと?」
「難しくて、俺には分かんなかったわ!」
「なんか俺ら、試されてる?」
「帰っていいすか?」

おい!!!ふざけんな!!

このライブ、無料カンパ制でやってんだよ!!
こんなネタ、見せれるないだろ!!
てかネタでもないだろこれ!!

おかしいな。
しっかり台本だし、意図は伝わってると思うんだけど、とにかくボケがない。


やっぱりAIにお笑いは早いのか。
そう思った俺は、AIに頼るのを諦めて自分で考えることにした。

GPTくんの書いたネタ②

とはならず、少し文章を変えて質問を試みた。
まだ、AIに頼りたい。

さっきは伝え方が悪かったかもしれない。
「ボケ・ツッコミがあるような」という文面を追加した。
すると、少しして再び回答が返ってきた。
頼むぞ。





この辺まで読んでるあたりで、もううんざり。
はあ...もういいよ。
掛け合いが増えただけじゃん。
変わってないよ。笑いどころないじゃん。

しかし、後半。





ボケたーーー‼️‼️‼️

AIがボケた!!!!
つっこんでたかはさておき、明らかに一つボケあったね!!

田中ラーメン!
田中ラーメン出たね!!

もっともらしく政策語ってたけど、結局自分とこのラーメンの宣伝が1番なんかい!!
お金と時間使ってわざわざ立候補してないで、お前はラーメン屋頑張れよー!!!
てか、田中ラーメンて!!ネーミングもうちょっと考えろー!!

信じてたよ、GPTくん!
前半読んでて、どうせボケないんでしょって思ってたけど、フリだったんだね!
なんだ、やればできるじゃん!

うん。これは間違いなくコントだ。
俺は安心して、この台本を自分が作ったかのように小野に送った。
これからもよろしくな、GPTくん‼️

GPTくんの書いたネタ③

とはさすがにならなかった。
あまりにもフリが長すぎるし、この感じのネタで1ボケしか無いのおかしい。
てか、田中ラーメンってクソつまんなすぎる。

危ない。AIがボケてくれた嬉しさで、小野からの信頼を失うところだった。

再度文章を変えて質問。

「たくさんある」というのを追加。

本当は「たくさんあって、かつ面白い」と書きたかったけど、それはなんか書けなかった。
だって、「このボケはつまんないから、面白いボケ考え直して」って言ってるようなもんじゃん。

これがサークルのネタ見せだとして、ネタをした後輩に対して俺はそんなこと言えないよ。
原本さん(サークルの先輩。夜隊屋台)なら言うかもしれないけど。

さておき、回答が返ってきた。
まあ、つまんないボケがあっても、そのボケをやらなきゃいいだけだから。
頼むぞ!





うーん?
フリが長いのは変わらないなぁ。
まだボケてないよね。まだ0。
まあまあ、後半畳み掛けるんだろう。GPTくんの芸風はもう分かってる。





消費税0%!?!?!?


「たくさん」って言ったのに1ボケなのはもういいわ、ウィンクの件とかもボケなのかな、わかんないけど
というか、


唯一のボケが、消費税0%
⁉️⁉️


え、野党にいなかった!?消費税0%掲げてるとこ。
しかも、わりといない!?
れいわ新撰組とか、そうじゃなかった!?


いや、0%て!!簡単なわけあるかー!
財源、どうするんだよー!!
そもそも社会保障、賄えるかー!!

てこと!?


怖い怖い!尖りすぎ!
実際真面目に掲げてる党あるから!


GPTくん、これはライブでできないよ!
こう言うネタし始めたら、もう最後じゃん!


AIは、消費税0%をボケだと思っている。


怖いことを知った。
うーん、政見放送って設定ミスだったかな。シンプルに「公園」とか「映画館」とかでよかったかも。


GPTくんとの別れ

俺は、AIにネタを作ってもらうことを諦めた。

やっぱり、自分で作るしかないよね!




みんな、




お笑いがAIに代わられる時代は、まだ来ない





朗報をみんなに伝えられたから、ここで終わり。






一発ギャグも考えてもらった。良い世界観だね

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