あのころの詠
大人になるという現実を
何を持って証明しよう
ケラケラと子供みたいに笑って
ウダウダと子供みたいに泣く
気に入らないと泣き叫び
暴れてわがまま突き通す
大人になるという現実を
何を持って証明しよう
腹の中ではぐるぐると
真っ黒のくだらなさが回り
天辺に開いた口の中からは
サラサラと嘘八百を吐く
悟ったふりをしては
出来損ないの自分を嘆く
大人になるという現実を
何を持って証明しよう
僕は今でもあの頃のまま
真実なんてものはもう
躰に入る隙間もない
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