設立記念日2022年1月23日(日)
一昨日は会社設立記念日でした。16周年。そしてしれっと17年目が始まっております。僕はすっかり忘れていましたが妻は覚えてくれていて、お祝いに素敵な手帳とカバーをプレゼントしてもらいました。
せっかくなので起業17年目を迎えられた心境や続けるコツを勢いで書いてみます。
まず心境から。
と言っても17年目を迎えた瞬間はさらりと流れていきました。感慨に耽る暇も無くやることがあり過ぎるということでそれはそれで有難い状況なんだと思います。記念日をさらりとやり過ごせる程度には精神的に落ち着けたという点も僕的には悪く無い感じです。
いくつかのターニングポイントできちっと決断してきたことが後々になって効いてきていることを感じます。
特にやらないことを決められたことが良かった。
この辺りについては別の機会で書ければと思います。
(めっちゃ長く重くなりそうなので…)
少しでも興味を持ったことはとりあえず全部やってみる。そのうちとっ散らかって収拾がつかなくなる、そして断捨離にて選択と集中を行う。そしてまた新たに興味を持ったことを全部やって、また断捨離…のサイクルを繰り返す。気がついたらまあまあ洗練されていくというか、本当に必要なものだけが残っている、こんな感じでした。会社経営も生き方そのものだなと。それで良いのだと思ってます。
次に会社を存続させ続けるコツ
ですが思いつくままに書いてみます。
まず最も大事な考え方は企業として「死なない」ことだと思います。
企業にとっての「死」とは赤字とか累損とかでは無く資金ショートです。
とにかく絶対に資金ショートをしない、この事に最優先で全力を注ぐことが大切だと思います。
資金ショートをしないために最も効果的なのは
新規受注によって売上を作る
ことです。仮に資金調達をするにしても主に経営者の多大な時間と労力を費やします。その割に結果が出るのに時間がかかる。結果が出てからも入金までに時間がかかる。従って同じように時間労力をかけたとして最も早く効果的なのが新規受注による売上入金です。ですのでここに対して経営者は最大限のコミットをし続けることが重要になると思います。
そう言った意味で弊社は、経営者である僕自身が営業出身で、良くも悪くも現在も引き続き売上を担う立場であり続けてきたことが資金繰り面でどうにかなっている要因だったのではと思います。(法人営業の技術を叩き込んでくれた前職時代の上司や先輩方には本当に感謝のしようがありません。僕にとって営業力は何よりの財産となりました。)
しかしどうしても新規受注が頂けずに売上入金が足りない場合は
次善の策として融資を検討
することになります。ただし前段で述べた通り融資は対応に対して結果が出るのが遅く、不確実でもあります。従っていざという時に満を辞して対応するのではなく、なるべく早い段階、ベストは創業時点で借りられるだけ借りておくのが良いのではと思います。
万が一の資金ショートに比べれば金利分なんて本当に安いもんです。
創業融資の返済実績がぼちぼち出来てきた頃に追加融資を申し込みます。
とにかく枠の許す限り現金を保有しておくことが死なないコツかと思います。
そしてここから先は全く推奨はしないのですが、
売上や融資でも足りない時は各種支払いを遅らせる
ことになります。具体的な優先順位は僕の中では明確なのですが割愛させていただきます(気になる方は個別にご連絡を…。)
ちなみに社員の給与の支払いを遅らせるのは最悪中の超愚策です。
最後の最後に倒れる寸前で本当に本当の最終手段です。ほぼ選択肢としては無いと考えた方が良いと思います。
弊社も過去を振り返ると資金ぐれないピンチは多々ありまくりましたが、そういえば給与支払い遅延だけは一度も行っておりません。
一度だけ大幅減額をしてしまった時も遅れて1年後くらいに減額分を支払いました。しかし、追って支払ったとは言え、その一瞬で一気に社内の信頼を失い、本来稼いでもらわなければいけない組織の機能を低下させるような結果になっていたと感じます。
役員報酬の遅延は何度かありました。経営の結果に責任を持つ立場ですので、そこは社員の給与とは全く別の考え方だと思います。
資金繰り面でもう一つ重要なのが、
日頃から出来る限り入金は最短でお願いし、支払いは最長にさせていただけるよう調整しておく
ことです。
お客様には原則として納品前日までのご入金をお願いします。逆に仕入れなどのお支払いは相手が了承していただける範囲でなるべく遅くさせていただきます。心苦しい面もございますが、こと死なない、ということにフォーカスした場合にはやはりとても重要なこととなります。
他にも分割払いの選択肢があるならなるべくそちらを選択したり、
自社の売上をイニシャルだけではなく継続的なストックの売上を少しずつでも積み上げていったり、初期の役員報酬をいくらに設定するのか、
様々な経費についてどこまでを算入させるのか、住居はどうするか、
雇用契約をどうするか…資金繰り面においてだけでもまだまだ書ききれませんが、それらの深掘りはまた別の機会で…。
会社を永続させるために重要なのは絶対に死なないぞという心構え。
おめでたいはずの16周年に書くような内容だったかはわかりませんが、笑
今この瞬間の思考や感情は今しか書けませんので、あえて思いつくままに残しておきます。