試運転
今宵、次女のアパート編、第4話になる。今日は、次女の試運転の話だ。
普通は、免許を取ったら、出来るだけ時間をおかず、運転の練習を、かなりやるはずだ。ところが、次女には、ギリギリ免許までは取る時間があったものの、車に乗って練習する時間が無かった。
納車が遅かったせいもある。だが、それよりも、最後の大会が終わってから教習所に通い出し、そこから実業団チームに合流するまでに、まして、全く手をつけていなかった卒論や卒業レポートも含めて、ギリギリで時間が無かったのである。
免許を取り、すぐに、次女は、家を出た。
納車日は土曜日だったが、家内がディーラーにねじ込んで2日早めて。木曜日の夜に納車。金曜日の夕方には、次女の仮住まいの現地に向かうことになったのである。
次女の試合が週末にあり。それが終わった土曜日の夜に、初めて、試運転をすることになった。
次女の練習場まで車で行き、そこからの帰り道を、まず、運転した。
次女は、最初、怖い怖いを連発していたが、何とか、寮には辿り着いた。とは言っても2㎞ぐらいの距離である。もっともっと練習しなきゃならない。
夕飯後、再度集まり、今度は隣町まで少し遠出することにした。距離にして片道45㎞くらいである。
次女が、ボソリと、呟いた。
教習所では、高速教習は、シミュレーターだった。
…………。
そして、こうも言った。
眠い。
…………。
家内から、行きは家内が運転するから、帰りに運転するようにとの提案がなされ、次女は、すやすやと眠り始めた。
やがて目的地に到着し。次女は、そこでの所要を済ませ、折り返しとなり。今度は、次女が、ハンドルを握る。助手席は、家内である。
次女は、ここでも、怖い怖いを連発しながら、かなり激しく降る雨の夜中、生まれて初めてのリアルの高速での運転練習をした。
運転し終わって。寮に着き、次女は、一言、言った。
リアルの運転は怖かったけれど、雨の中。しかも、高速を運転練習できたのは、でかい。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
破天荒なのか、慎重なのか、前向きなのか、未だによくわからない性格だな。
家内と私は、次女の新しいアパートまで、その車を運転し、水をまた大量に調達し、翌朝の朝食を用立てて帰った。
何だかんだで夜は更けて。家内は、疲れ果てて、もう寝ると言って、寝息を立て始めた。
今夜はまた、マッサージをする約束は、果たせず。ちょっと、ホッとしながら、私も、就寝となった。
本当は、マッサージをすると、家内は、上機嫌になる。
家内が上機嫌になると、我が家は、明るくて平和である。
だから。明日は、マッサージをしよう。
これで、いいのだ。
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。