だるま
家内の記憶からすると、恐らく2019年のラグビーワールドカップの時に入手したらしいというものが、今更ながらに出てきたのである。
それは、ダルマだ。
私が子供の頃などは、願をかけるときに片目を。叶ったらもう一つの目を入れる。右が先だ左が先だと流儀があったようだが、今は、願をかけるときに両目を入れるという。
その流儀に従い、願掛けをしつつ目を入れた。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
願い、叶えば良いね。
きっと叶うさ。
でも。
私は欲張りで。願いはひとつではなくて。たんまり願った。
まあ良かろう。きっとダルマは、お腹いっぱいだろうから、少し重くなっただろう。
なんのはなしです加。
そんなこんなを家内に語ろうとしてソファーをみると、家内が脚を指さして笑って言った。
コジくんみたいな人は、流れ星には祈れないね。願い事が多過ぎて、時間が無くて。
まあな。
ただ、毎日、月に祈ってはいる。見えずとも。心願は、きっと届く。
さて、今宵のミッションを遂行しよう。心で願いつつ。
マッサージをすると、家内は上機嫌である。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。