ショートショート_風
始まりはなんだったのかは、あまり思い出せない。いくつものお題をひとつにまとめて、無理矢理のようにお話をつくり、投稿する。今週も、今、お題のまとめを使用としている。
最近、少し寒くて。桜の蕾の膨らみも弱かったのに、昨日から打って変わったような陽気である。今日は、空は、霞んでいる。
そんな日曜日の午後に、またもや、荒技をやってしまった。
さて、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、木曜日に出る。
そして、今回のお題は、「始まりは」から始まる、小説、詩歌、エッセイということで。
そして、たらはかにさんからのお題は…。
表のお題が【命乞いする蜘蛛】で。裏のお題が【錦鯉釣る雲】ということだ。
さらに、山根あきらさんからのお題は、
記事のタイトルあるいは本文中に「一陣の風のように」という言葉を使用という言葉を入れて書く、ということで。
お3人の企画は、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃって。お題を出すだけでも、大変だと思うのである。
それでもお題を出してくれる。毎週。ほんとうに、ありがたい限りだ。毎週、励みになる。
また、今回は、歩行者bさんの、シロクマ文芸部作品を読んでみた。ちょっとその感想を述べてみる。
脳内が昆虫のように変態していき、男性が女性になるという発想自体が面白い。
この内容を30分で仕上げられたという。こうしたクオリティの高いものを短時間で生み出せる能力というのは、昆虫の変態よりも凄い。そう思うのである。
不思議でもあり。だが、何となく、達観しているようでもあり。しかも、ありそうなことでもあり。
歩行者bさんの、独特のワールドを体験できた。
私にもなんらかの才能があればいいのにと思いつつ、ただ、生きていることに感謝して。今宵も、月に祈ろう。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉と、たらはかにさんの裏表のテーマ、山根あきらさんのお題。4ついっぺんに書く荒技。まして、シロクマ感想文まで、5重の荒技。あまりにもやりすぎじゃないかな。
うむ。そうだな。
これで何週間だろうか。まあ、続けられるだけ、続けるさ。
心の中の、リトルkojuroが、また、ボソリと、呟つぶやいた。
なんだか、マジ、悪ガキだな。
まあな。そんなもんだよ。
そしてもう一度、心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟つぶやいた。
家族からのお題は、バックアップで書いたの?
うむ。少しずつね。でも、それを投稿する機会がなくなってしまったかも知れない。どうしようか。
私は、この荒技シリーズを、ハードボイルド風に書き上げたいと思っている。だが、図らずも、コミカルな内容になってしまっている時もあり。今回は、また、そんな調子になってしまっているようで、実は、反省している。少しばかり。
さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「風」約410字を、どうぞ。
☆ ☆ ☆
始まりは教授との出会いだった。涼がエージェントになったのは。
教授が依頼してきた泉の警護を正式なミッションとするため、涼はキャンパスを後にして本部へと向かった。
その途上。工作員がひとり、涼の経路に網を張り待ち受けていて、突如、ナイフを取り出し襲いかかってきた。
瞬時に確保すると、敵は言った。
「命だけは、助けてくれ」
随分と都合の良い言い草だと思いつつ、気を失わせて草陰に寄せる。
すると追撃者が池の中から飛び出してきた。赤や黄、黒や白など斑の派手なコスチュームに身を包み、いきなり銃撃してきた。
涼はすかさずバリア弾を地面に投げつけて防弾。高速で回り込んで後からとどめを刺し確保する。
ところが雲間からドローンが中空に現れ、工作員達をワイヤーで回収して瞬く間に去った。
ほんの2分ほどの出来事だ。
涼は危険を感じた。教授への回線を繋ぐ。
「教授!私を今すぐ、そちらに転送してください!」
涼は一陣の風のように、駅前の桜並木から消え去った。
☆ ☆ ☆
■追記■22日目/66日
放課後ライティング倶楽部主宰のヤスさんが、エグい企画をやっている。66日ライティングランニング。略して「66日ライラン」。
人間が習慣化できるのは、66日間くらいを経てというのが一説にあるという。書く習慣と力をつけようというこの企画。新たな参加者が毎日のように増えている。
下述のヤスさんの記事のコメント欄に始めたいと入れると、マガジン招待のメールが届く。
約束事は、以下の3つ。
①300字以上を目安に書く
②投稿時、必ずマガジンに投稿(#66日ライラン)
③1日でも投稿をサボったら、マガジンから追放
「追放」って…。まじかぁ…。
でも、企画ものが大の苦手の私が、震える手で、参加することにした。まさに、ドキドキで。コメントすると、招待状が届いた。
これで、後には引けない…
まだ、参加できると思う。ご興味のある方は、添付記事のコメント欄にて、ヤスさんへアピールを。