フタ
家内のこだわりポイントは、ポイ活と、クーポンと、節約である。だが、それ以上のところへのこだわりは、あまり無いようである。
家内の性格は、完璧というよりは、横着が随分勝っていて。でも、明るい性格なので、これでいいのだと、私は書いた。
確かに、いいのだ。だが、ちょっと困ることもある。
それは、家で作ったヨーグルトの入れ物の蓋のパッキンである。
家で作ったヨーグルトは、家で食べる。外に持ち出さないので、入れ物は、完全密閉でなくても良い。厳密には。だが、持ち出せる容器を使っている。
その蓋に、きちんとしたパッキンがついている。
洗い物をするとき、家内は、このパッキンを必ず、取って洗ってくれるし、私が洗おうとすると、このパッキンを外して洗うように言う。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
さっちゃんは(注1)、きちんとしているね。
長女もその流儀を受け継いでいるし、私も、洗い物ときには、必ず、そうしている。
清潔である。
だが、家内は、そのパッキンを元に戻すのが、苦手なのである。いつも、ぐにゃぐにゃのまんま、収納する。
だから、蓋が、きちんと閉まらない。すると、漏れてくる。
最近は、私が洗い物をすることが多くなった。そして、週末、ヨーグルトを作り、詰めるときに、必ず、パッキンを確認する。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
パッキンを元に戻すのが苦手ならば、外して洗わない習慣がつきそうなものだけれど。
家内は、不思議なところがたくさんある。でも、家内には、いつも感謝している。
ここまで書いて、ソファーを見ると、家内が笑っている。
ミッションだ。
マッサージをすると、家内は、上機嫌になる。
家内が上機嫌になると、我が家は、明るくて平和になる。
だから。
これで、いいのだ。
(注1)我が家の家内の呼称は、「さっちゃん」である。さっちゃんは、女王陛下という別の呼称もある。だが、リキとの関係で、そもそもの飼い主が長男であることから、私は、おじいちゃんだが、家内に対して「おばあちゃん」なんて呼び方は、まかり間違っても、してはならないのである。