ビッグ
チョコボールの、大きいのを、長女と次女が買ってきてくれた。
これも、私が、銀や金のエンゼルを集めていて。キョロちゃんをゲットしたということを知っているから、というのもある。
どれだけ大きいかを、普通のチョコボールと比較すると。こんな感じだ。
このビッグチョコボールは、エンゼルは、恐らくついていない。が、さて、中身は、どれだけビッグなチョコボールが入っているのだろう。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
中身、ふつうのよりも、小さいぞ。
あれ?
中身を見てみると、なかみは、全く、大きさが変わらなかった。どう見ても。
長女と次女が、中身を楽しみにしていて。
ねえ、ねえ、どれだけ大きいのが、入ってた?
そう、聞いてきた。中身を見せると、とても残念な顔をして、二人とも、言った。
な〜んだ。買わなきゃ良かった。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
世の中、期待が大きいと、それが叶わなかったときに、失望も大きくなるな。
確かに。
箱の裏には、間違い探しがあったのだが、長女と次女に、してみようよと誘いはしたが、全く、興味を示さなかった。
最初の期待感とは裏腹に、全く、盛り上がりに欠ける夜になった。
家内は、あるプロジェクトに参画していて。仕事が忙しくて、事務所の側のホテルに寝泊まりしている。日曜日の深夜に戻り、月曜日の昼過ぎにはまた、ホテルに泊まりに行って、そこで仕事をしているのである。
マッサージは、とんと、しなくなった。そのかわりに、家内の健康のことを心配をしている。これならば、マッサージをしているほうが、よほど良かった。
心の中の、リトルkokuroが、ボソリと、呟いた。
さっちゃん(注1)のマッサージをしていれば、この話も、もう少し面白おかしく話せたのにね。
やりとりからすると、さっちゃん(注1)は、元気なようである。
だから。
これで、いいのだ。
(注1)我が家の家内の呼称は、「さっちゃん」である。さっちゃんは、女王陛下という別の呼称もある。だが、リキとの関係で、そもそもの飼い主が長男であることから、私は、おじいちゃんだが、家内に対して「おばあちゃん」なんて呼び方は、まかり間違っても、してはならないのである。