祈り【リベンジ荒技 毎週ショートショートnote_7表裏・シロクマ文芸部/創作】
たらはかにさんがやられている、毎週ショートショートnoteのお題。それも、表と裏。
つい先程、一作投稿したが、なんとそれは、一日遅刻のお題だった。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジは、いつも、詰めが甘い。
うむ。
だから、今日は、リベンジしてみる。
たらはかにさんのお題は、これだ。
本当の表のお題は「秘密警察を宣伝してみる」、裏のお題は「響く礼節をペンペンしてみる」なのだ。
これで、毎週ショートショートnoteのお題としては、7回目のエントリーである。
心中の、リトルkojuroが、ボソリと呟いた。
コジの、程度の低いショートショートの投稿なんか、迷惑千万だな。
まぁ、許して頂こう。
そして、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部のお題。
「書く時間」から始まる小説、詩歌、エッセイ。
このふたつ、いや、みっつのお題を含むショートショートnoteの記事を、今回、2度も書いたのである。
これで、正真正銘、三重荒技である。ちょっとは、悪ガキ感が出ているだろうか。
前作と同じく、タイトルは、この三つの縛りから考えられる、勝手なタイトルをつける。なにぶん、荒行、荒技なので、うまくいくかどうかは、分からない。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジは、無駄な努力が好きだね。
うむ。そんな性分なのだよ。
それでは、本編にまいりましょう。
遅刻だけれど、たらはかにさんの表裏。そして、小牧幸助さんの今週のお題から。本編、「祈り」、約410字を、どうぞ。
☆ ☆ ☆
書く時間なんて、俺にはいらない。
涼は、事務処理をしている間、ずっとそう思っている。
希望の警察官になり。更に勉強し合格率が極めて低い試験を突破して、晴れて秘密警察の一員となった。
だが。
配属された先は、総務広報課だった。
そもそも、秘密警察に宣伝なんて必要なのか?
実は、一般人にその存在を秘匿するために、逆に、必要なのだそうだ。
つまりは、秘密警察を、然もありなんという内容で漫画化する。それが認知されればされるほど、実在し秘匿の極みである秘密警察を、架空の存在として、一般に認知させることができる。
帰宅すると、ポチ(注1)にまず、一日の愚痴を言う。無論、秘密警察への心からの礼節を響かせながら。
すると、ポチが頭をペンペンしてくれる。
そして一緒に風呂に入る。
ネタを得て、風呂から上がると、机に向かう。
人の命を守るスペシャルミッションは、常に命の危険を伴う。
今日も仲間たちの安全を思い、ペンを走らせる。
日本の平和を、今宵の月に祈りつつ。
☆ ☆ ☆
(注1)ポチとは、涼が飼っているニホンザルの名前である。
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。