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赦し

もうそろそろ許してほしいことがあるのである。家内に。私の、ある、失態について。

実はこのことは、過去に記事にした。

簡単に言うと、会社の補助で10万円使えることになっていて。何に使っても良かったので、あるホテルで豪勢な料理を食べようということになり。家族ぞれぞれが友人を呼んで盛大に食事会を開いたのだ。ところが会社への精算を一桁間違い、1万円を請求した。

精算のボタンを押してすぐさま間違いに気づき、総務の事務局に修正を申し出たところ、修正不可で切り捨てられたのだ。


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

「切り捨てられた」なんて書いてあるけれど、一桁間違う方が悪いんだよ。そもそも。



それは、わかっているのだ。

私が言いたいのは、家内や家族ともめ事になり、どちらが正しいかという、子供のけんかのようになったとき、殺し文句で家内や家族が言うのである。

「コジくん、一桁間違ったくせに」

……。


これ、もう10年前のことなのだ。そろそろ、時効だろう。いまや、恩赦があってもおかしくない。


だが、そう思っているのは私だけなようで。


そんなこんなを語らおうとしてソファーを振り向くと、家内が足を指さして笑って言い捨てた。

死ぬまで言うよ。私を、苛めてきたら。



心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

苛めっ子は、そっちだ!



何にしても、夜ごとのミッション発動だ。


おざなりにしていたら、さらに家内が言った。

倍返しの刑にするよ。


……。

本物の苛めっ子だ。さっちゃん(注1)は。


マッサージをすると、家内は上機嫌になる。

家内が上機嫌だと、我が家は平和である。





だから。





これで、いいのだ。



(注1)さっちゃんとは、家内のことである。別名、女王陛下という呼び名もある。


■追記■
今日は、うりもさんの企画に乗り、調子に乗って記事を投稿した。私は、期限を守れない身勝手な悪ガキなので。企画ものは、大の苦手だ。本当のところは。

ちなみにこの企画、期限は明日である。もしも、少しでもご興味がある方は、参加してみては如何かと思ったりする。

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