レターオープナー
私が独自で購入したもので、家内が重宝がり、主に使っているものがいくつかあるのだが、そのうちのひとつが、レターオープナーである。
家内には、やたらに郵便物が届く。持ち帰り仕事で、一気に100通くらい持ち帰ってきて、ひたすらこのレターオープナーを使い、開封していく。
そして、山のように出てくる書類にパンチで穴を開けてファイルにまとめ、なにやら下準備をして書き込み、分類してそれを事務所にまた、持っていくのである。
事務所にレターオープナーを置いておけば良いのにと思うのだが、事務所ではこういう単純作業はしたくないというか、やる時間が無いらしい。
常に寝不足の家内は、そういう仕事をするとすぐに眠くなり、はかどらないのだそうだ。
では、家ではどうか。テレビを見つつ、ながら仕事でやる。なんだか面白そうなバラエティー番組で笑いながらやっている。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
考えたら、さっちゃん、器用だね。
私はシングルタスク人間なので、それが出来ない。テレビを見てしまうと手が止まり。作業を進めるには、只管レターオープナーに向き合い、目を血走らせて鬼のような形相で、とにかくやり抜く。
性格だろう。仕事の進め方は、そもそも。どっちが正しいとも正しくないとも言えない。
で。私が買ったはずのレターオープナーは、もう、ほぼ家内のものと化している。
あまりにも使い過ぎて、刃こぼれしないかと心配になってくる。
なんのはなしです過。
そんなこんなを家内に語ろうとしてソファーをみると、家内が笑って脚を指さして言った。
私のものは、私のもの。コジくんものも、私のもの。
まあ、女王陛下だし。ジャイアンっぽくても致し方ない。
今宵もミッションの時間となった。
マッサージをすると、家内は上機嫌である。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。
■追記■
突然ですが。
本日、スタエフの、さぼてん主婦さんのチャンネルに、お邪魔をします。スピーカーとして、ちょっとだけ参加です。最初のほうに、何の役にもたたない悪ガキ時代の与太話をします。
もしも、お時間を持て余してしかたないという方がいらっしゃれば、聴いて頂けたら嬉しいです。