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心バトル【ショートショートnote_82/創作】心バトル
家内が私を追及するので、仕方なく、日曜日の夜に投稿するための、ショートショートの創作活動を、細々としている。
ショートショートノートカードゲームを使い、お題を家族に出してもらう。それをテーマに410字以内で、書く。
今回は、長男に、予めスマホのスロットアプリで選択していた以下の5枚から、お題を設定してもらった。
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それでは、本編にまいりましょう。
長男のお題から。本編、「心バトル」、約410字を、どうぞ。
☆ ☆ ☆
改は、せっかちだった。朝のラッシュ。いつも、歩くペースが周囲の人たちに合わなくて、悪態をつく。
もうちょっと速く歩けよ。
もちろん、心の中でだ。
その日は、信号機トラブルの列車遅延で。ハンパじゃなかった。
通路が混雑し、また、心の中で、呟いた。
いい加減にしろよ!迷惑な話だぜ。
すると、どこかから、声がした。
そんなにカリカリするなよ。
最初は空耳かと思ったのだ。だが、もう一度、その声がした。
心がすさんじゃうぜ。
え?
半信半疑だったが、確かに声だ。しかも、外からの声ではなくて、どうも、頭の中、いや、心の中から聞こえて来るような感じだ。
改は、試しに声をかけてみた。
誰なんだ、お前?
名も無き声だ。お前の、心の中の。
それからというもの、改が何か悪態をつくと、諫めるのだ。穏やかに、諭すように。
最初は、バトルだった。だが次第に、会話となり、やがて心が安定してきた。
改は、その心の声に、名をつけた。
リトル改。
今は、かけがえのない、相棒である。
☆ ☆ ☆
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。