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黒箱

世の中には、高価な果物が存在する。以前、長男と長女が、桐箱入りのメロンを、新宿の伊勢丹の地下で購入してきて。そのご相伴にあずかった。

そして、2月の末のこと。今度は、高価なイチゴのおこぼれを、たまたま、味わうことが出来たのだ。その箱は、黒箱、というらしい。


それが、これだ。

まっ黒な、黒箱
開けてみると、カバーが、かかっている
カバーを取ると、なんとっ!
窓を開けると、こうだ
オマケの、黒いイチゴ


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

いかにも、の、箱だな。


うむ。


家内がどこかからのいただき物で持ち帰ってきたので、私には、分け前をうんぬんする権利は毛頭無いが、これもたまたま、私にも、配給があった。

ダイエット中を理由に、1粒のみ、だったが。


その一粒で、人は、美味しいものを食べると、幸せになるというのは、本当のことだと、心底、理解した。


恐らく、自分では、買わない。ここまで高価なものは。たまたま、縁があり、口にすることが出来た。光栄とは、本当は、こういうときに置いておく言葉なのだろう。


家内は、これもたまたま、その時、一時帰宅してきていて。

どうだった?と、聞いてきた。


だから、こう答えたのだ。素直に。


光栄至極にござりまする。


すると、家内は、こう、言い捨てた。


うそ臭さっ!



心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

日頃の行いが悪いからだな。伝わらないのは。



……。



至極当然の如く。その夜は、久し振りのマッサージとなった。

そして、こう、小言を頂戴した。


腕が落ちたんじゃない?


……。



たとえ少々腕が落ちようと、マッサージすると、家内は、上機嫌になる。

家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて、平和である。



だから。



これで、いいのだ。




■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。


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