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スイカ感想文【ショートショートnote_40/創作】

家内が私を追求するので、仕方なく、日曜日の夜に投稿するための、ショートショートの創作活動を、細々としている。

ショートショートノートカードゲームを使い、お題を家族に出してもらう。それをテーマに410字以内で、書く。

今回は、長女に、あらかじめスマホのスロットアプリで選択していた以下の5枚から、お題を設定してもらった。

また今回も、厄介なカードばかりだな
それは、どんな感想文なんだ?

では、長女のお題から。

では、本編、「スイカ感想文」、410字以内を、どうぞ。


☆    ☆    ☆

いさむは、普通の会社員だ。淡々と仕事をしていた。

そろそろ30歳になろうとしていて。いさむ自身、今後の人生に不安が無いわけではなかった。

ある朝、通勤電車に乗っていて。偶然、すぐ前の席の乗客が次の駅で降りた。いさむは、はからずも、すぐに座ることが出来た。

前日の疲れもあり、うとうとして。ほんの少しの間、夢を見た。

田舎の縁側で、スイカを食べながら、種飛ばしをして、妹たちと、父と、母と、遊んでいた。何気ない夏休みのひととき。幸せだった。



はっと目が覚めた。

夜、noteに、感想文として記事にした。

すると、暖かなコメントを、いろんな人からもらった。


いさむは、少し姿勢を変えた。今に感謝しよう。目の前のことを、少しだけ意識を持って取り組もう。

いさむの毎日が、ほんの少しずつだが変わっていった。




やがていさむは、結婚し。息子と娘が生まれた。

夏休み、スイカの種飛ばしを、家族みんなでやった。

いさむが秋の参観に出かけたとき、息子と娘の、スイカの絵が、教室に飾ってあった。


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