10リットル
一昨日からの、そして、昨日の続きである。
さて、トイレで紙は手にした。そして出ようとした時。大変なことに気がついた。
まだ、水が出ないということは……。
タンクには水が入っていない可能性がある。が、反対に。前の人がこの部屋を空けてから水が止まったとすれば、タンクには、1回分の水が残っている可能性もある。
一縷の望みを託して、ゆっくりと、レバーをひねった。
じゃーーーーーーー。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
信じてみるもんだな。
一回こっきりの幸運に、手を合わせ、天を仰いだが、今後のことがある。とりあえず、水を大量に買い込むことにして、すぐに、車でスーパーに走った。そして、トランクに乗せられるだけの大量の、2ℓのペットボトルの水を買い込んで帰ってきたのである。
いったい、タンクには、何リットルの水が入るのか、やってみた。
やってみると、2ℓの水が、ちょうど4本で、タンクいっぱいになった。つまり、最初の水がなければ、ほぼ10ℓの水が、水洗のタンクには溜まるようにできている、ということである。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
身近なことでも、やってみて初めてわかることって、あるもんだな。
このことを家内に報告すると、ちょっと眉をひそめながら、言った。
勿体無いね。水。飲む水だから。コンビニまで少し遠いけれど、コジくんは、コンビニに行って要をたしてきてね。出来るだけ。ダイエットにもなるから。
えっ………。
ダイエットという言葉が、私の頭の中に、こだまのように繰り返し、響き続けた。
夜になり、マッサージの時間。マッサージをするから、家のトイレに行っていいかと問うと。家内からは、
じゃ、コンビニから帰ってくるまで、しばらく待ってるから。
と、すげなく言われてしまった。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
ここ、田舎だし。一番近いコンビニまで800m。往復で、1.6kmあるんだよな。
マッサージをすると、家内は、上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。