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リキ日記_カメラ位置
ハリネズミの飼育者のことを、世間では、「ハリ飼い」というらしい。私は、その、ハリ飼いの中でも、まだまだ素人である。
我が家のハリネズミの名前は、リキという。
リキは最近、砂場でいることが多くなってきて。砂場でそのまま寝ることもあり、砂場でゴソゴソするものだから、砂場のカメラを倒したりしていて。
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夜、ずっとリキの様子を暗視カメラで見ている過保護な家内が、ポツリと、言った。
コジくん、カメラ、邪魔じゃない?
りっくん(リキのこと)、可愛そうだよ。
砂場を広くするためにできることは、たったひとつ。カメラを別の場所に移動させることだけで。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
そうなると、リキの、エサを食べている様子とか、回し車を回している様子とかがわからなくなるからなぁ。
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そうなのだ。
そして、何とかリキの食事と運動の様子を捉えるために、カメラを巣箱の上に移動することにしたのだ。
すると、アングルがまったく変わる。
だが、どうにか、エサを食べるリキは少し見切れてしまうけれど、回し車でリキ走するリキは、なんとか捉えられるような位置決めをして、今後、そこにカメラを置くことにしたのである。
それから少し経つ。でも、我ながら、うまい次善の策を講じたものだと自画自賛をする気分になり。いい気になって、そんなこんなを家内に語ろうとして後ろを振り向くと、空のソファーが、静かに笑っていた。
先日から家内は、あるプロジェクトで都心のホテルに泊まり込んでいる。
シーンとした部屋の空気に、なんだか、心が追いつかない。
昼間のやりとりからすると、家内は、元気なようである。
家内が元気だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。
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Watcher#19は、「俺」の後輩の「萩野くん」と萩野くんの「彼女」の話だ。私は、この話が好きだ。萩野くんの、彼女への優しさがいい。彼女が育ちは良さそうだがオカルト好きというのが、ほんの少しひっかかるが、まあ、私の妖怪好きと、さほど違わないだろう。
「あれ」は、また、帰り道で現れる。萩野くんと彼女を祝福するような花の「あれ」と。そしてまた、大きな異形の「あれ」が後ろからその祝福ムードを邪魔するように出てきて。「うぉっちゃあ」と、言ったような、げんちょうのような。
磯貝ワールドは、ほんとうに、不思議な妖しい世界を醸し出している。そこがまた、なんとなく好きなのである。
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※コリキの顔は、一円玉よりも少し小さいくらいの大きさです
ミニチュア花器を窯出しして、焼き付きがある部分を、てるとさんは自作の治具の掃除機付きグラインダーで削っていく。だが、その中に、全身がボコボコで、フジツボがついたような、見たことがないミニチュア花器が現れた。なんだか不思議というか、少しグロテスクな感じで。
でも私は、これを見た瞬間、奇跡的な形だと思った。
てるとさんは、これを「おもしろい」と表現されていたが、たぶん、これから先も、作ろうとしてもこの花器は、絶対に出現しないと思う。
欲しいのだが、そんなわがままは、言えなかった。
あの形は、実に面白い。ミニチュア花器、「妖怪」の誕生である。
以前から、いわのりさんの書く文章や漫画のストーリーは、面白いと思っていた。だがいわのりさんご本人は、淡々としていて。特段に、気に入っているとか満足している様子は無く。私から言わせると、文章もかなり筆が立つ方で。応募さえすれば、いつか、何かの受賞はするだろうと勝手に思っていた。
それが、実現したのである。「プチ受賞」と、いつものように控えめに言っているが、心から、おめでとうと言いたい。
■追記■51日目/66日
放課後ライティング倶楽部主宰のヤスさんが、エグい企画をやっている。66日ライティングランニング。略して「66日ライラン」。
人間が習慣化できるのは、66日間くらいを経てというのが一説にあるという。書く習慣と力をつけようというこの企画。新たな参加者が毎日のように増えている。
下述のヤスさんの記事のコメント欄に始めたいと入れると、マガジン招待のメールが届く。
約束事は、以下の3つ。
①300字以上を目安に書く
②投稿時、必ずマガジンに投稿(#66日ライラン)
③1日でも投稿をサボったら、マガジンから追放
「追放」って…。まじかぁ…。
でも、企画ものが大の苦手の私が、震える手で、参加することにした。まさに、ドキドキで。コメントすると、招待状が届いた。
これで、後には引けない…
まだ、参加できると思う。ご興味のある方は、添付記事のコメント欄にて、ヤスさんへアピールを。
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