リキ日記_報告
ハリネズミの飼育者のことを、世間では、「ハリ飼い」というらしい。私は、その、ハリ飼いの中でも、まだまだ素人である。
我が家のハリネズミの名前は、リキという。
先日短いオフで帰宅してきた次女だが、帰宅直前に、リキの暗視カメラのアプリをダウンロードして帰り、リキの様子を夜な夜な見ていたようで。
だがある日、家族ラインにこんなコメントが入った。
カメラを確認すると、巣箱の前に置いておくべき巣箱監視用のカメラが、掃除の時に巣箱の上に載せたまんまにしてしまっていたようで、巣箱の中のリキが見れないということだった。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
ちゃんと、リキの様子、見ているんだな。
私は、時々こういうミスをやらかしてしまうのだが、長男か家内が指摘してくれていたが。今や、監視員が3人に増えたので、ほぼ確実にカメラの問題が起こったら、私にアラームが上がるようになった。
リキは、みんなに見守られている。
みんな、寝る前にリキの様子を確認しつつ、眠りにつく。
我が家に、リキは、無くてはならない存在に、もう、既に、なっている。
そんなこんなを家内に語ろうとして後ろを振り向くと、空のソファーが、静かに笑っていた。
先日から家内は、あるプロジェクトで都心のホテルに泊まり込んでいる。
シーンとした部屋の空気に、なんだか、心が追いつかない。
昼間のやりとりからすると、家内は、元気なようである。
家内が元気だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。
今回のWatcher。すごく切ない思いに駆られた。三木さんの怪談話。体験談として語られ、最後に創作だと打ち明ける。
会社に馴染めない三木さんを救った先輩は、実は3年前に亡くなっていたことが判明するのだ。
その話を聞いた俺と萩野くんは聞き終わったあと、沈黙したが、創作だと聞いて安堵する。
だが、その時の三木さんの目が、悲しそうだったというのだ。
世の中の役に立たない無駄なものをトマソンという表現をすることがある。芸術の世界でもそういうらしい。昔、巨人に入団した働かない助っ人外国人の名だ。それが由来らしい。
俺が見た「あれ」も、そんなトマソンに例えられるようなものだったこともあり。そんなことを俺が、ふと、思い出すというところで終わる。
時に、磯貝ワールドは、心に沈み続ける切なさを連れてくる。これが芸術なのだろうと、私も、時に、気付くのである。
蚊遣り豚、つまり、蚊取り線香を焚くための豚の陶器のミニチュアが、可愛くて人気だという。
その蚊遣り豚の中に入れる、蚊取り線香そのものの作り方を、よりリアルにするために、根本的に制作方法を変えようというチャレンジを、てるとさんが仕掛かろうとしている。
さすが、チャレンジャーだ。それでこそ、てるとさんだ。
てるとさんのチャレンジストーリーは、私を、無限大に勇気づけてくれる。
そして、記事の前段の導入の話は、慈愛に満ちていて。
私も、今宵の月に、世界の平和と安寧を祈ろうと思うのである。
主人公の星野奈々目線で、今回の話は、進んでいく。
今から抜き打ちテストというときに、消しゴムが無いことに気づきた奈々に、隣の席の柊優斗が、自分の消しゴムを半分に割って貸してくれる。
その消しゴムを見つめる奈々。優斗は、イケメンだ。
設定は全く違うが、全く同じシチュエーションを、私は、経験したことがある。その時は、まっさらな消しゴムが翌日、返ってきた。
少し得をした。
そんなことを、思い出した。