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縦走

家内の大阪出張の話を先週金曜日から少し続けてきたので、今宵も、その時の話をしよう。

昔、昔。新入社員の頃。あの頃は会社の福利厚生がしっかりしていて、寮というものがかなり整備されており、数多くの寮に、独身者が入室していた。

時折、寮合同の行事があり。中には体育祭みたいなものも、文化祭のようなものもあった。

関西の会社でもあったので、冬には、六甲縦走というマラソン大会が当時、あったのである。

この六甲縦走。だいたいの阪神間の中高生なら、経験したことがあるか、少なくとも聞いたことがあるはずだ。

それほど、昭和の定番行事だったのである。

私は、何度かその行事に参加した。

早朝に須磨浦から山登りをし、文字通り西から東へ移動しつつ、夕方には西宮に降りてくる。なかなかの距離がある。


家内は、そのことを知っていて。鰻重と同時に、こんなお弁当を買って帰ってきた。

そのまんまのネーミング


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

コジはそんな過激な持久走に参加して、散々食べて飲んで、下山時に5kg増えていたんだよな。


なんのはなしですか。

だから、六甲縦走の話



そんなこんなを家内に語ろうとしてソファーをみると、家内が脚を指さして笑って言った。

コジくん、どんだけの弁当持ってったの?


いや。下山したのが最後の一人で。配給で残った鍋の豚汁、食べ切ったのよ。笑

マッサージをすると、家内は上機嫌である。


家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。





だから。





これで、いいのだ。


足裏がまた、気持ちいいらしい 笑


昔の恥は、小声でね

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