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11/16【雑感】地獄の素人皆殺し相場が継続中

マザーズの値動きを見事に読み間違えてしまったようです。先日「ここから年末にかけてはバリューでもマザーズでも変なものを買わない限り大丈夫」…と書いたばかりでしたが、まだまだ機関投資家は個人投資家を「殺し足りない」ようです。

3月から9月までは個人投資家の完勝でした。マザーズがこれでもか、というくらいに上昇し、反対にバリューの株価は底練りしました。株価は、過去からの継続で観測しなくてはなりません。例えば今日から株を買い始めた人にとって、昨日までの株価の背景はよくわからないでしょうが、面倒でも精査する必要があるのです。

そういった過去からの継続という観点から見ると、機関投資家は9月まで辛酸を舐めていた時期となります。私もその時期に三菱UFJ銀行などのバリュー株を取り上げ、機関投資家は今は買い集めて準備している頃だろう、と推測してきました(読んでくれている方はわかっていると思いますが)。今、溜まったエネルギーが噴出するように、ようやくバリュー株のターンがやってきたわけです。

対して、素人の買いが膨らんだマザーズの大半は、大統領選直前にかなり失速しました。先週前半までに相当株価は叩かれ、先週後半には株価が底打ちした様子の銘柄がいくつも見えたのです。しかし今日観察していると、それらの中にフェイクが相当数含まれていたようです。「チャートには騙しがある」とはよく言ったものですが、今回の騙しと揺さぶりは相当激しい様子です。決算の内容は無関係です。マザーズのように小さい規模の銘柄なら、決算が良くても悪くても機関投資家にとってはストップ安は自由自在です。イナゴたちは簡単に揺さぶられますから、パニックにさせたらあとの仕上げは簡単なものです。

私もいくつか買いを用いていましたが、目先の雰囲気につられた集団心理でしか株価は大きく動かないため、全く動きが読めませんでした。あるマザーズ銘柄をたった400株しか買わなかったにもかかわらず、25万円ほど損失を出しました。チャートを読んでもダメ、決算が良くてもダメ。つまり値動きが激しくてボラは大きいが、値動きの理由に根拠がない。マザーズは投機に等しく、遊び感覚で小銭を稼ぐ程度で良い、と改めて確信しました。よほど早いうちから仕込んでおいた場合を除き、深追いは厳禁でしょう。マザーズでは手垢が付いてる銘柄はダメです。

唯一助けてくれたのはバリュー株でした。日本製鉄を信用買いしていた分でこの損失を埋めることが出来ましたが、こんな投機の穴埋めをするために長々と買い集めていたわけではありません。三菱UFJ銀行も微益が出たので信用の12000株を処分し、維持率は軽くなりました。

かなり日本製鉄も三菱UFJ銀行も手放してしまいましたから、正直言うと日経の調整を望んでいます。この3日間のRSIは、78→79→74→79です。素人目にも過熱感が見えてきたし、それに相変わらずデカい銘柄の上昇がほとんどで、株価は歪です。マザーズは徹底的に殺しつつバリューはカチ騰げる…この構図は相当エグいですよ。

マザーズは素人をきっかり殺しきったら、また何事もなく騰がってくるでしょう。それがいつものパターンです。

とりあえず、バリューをしっかり集められた人はこの高値継続に警戒感を持ちつつ、徐々に利確準備をすることを推奨します。

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