地方一棟物件購入の注意点③「いい物件を見つけたら【物件に行くまで】」
地方一棟物件の購入は、投資家にとって魅力的な選択肢の一つとなっています。しかし、その投資に成功するためには、慎重な投資準備が欠かせません。この10回の連載企画では、地方一棟物件投資に挑戦する上で注意すべき点を分かりやすく紹介していきます。
今回は、良い物件を見つけたら最初に何をするのかについて解説します。次回以降には、物件選定のポイントや購入前のチェックリスト、資金調達の方法など、実践的なアドバイスをお届けします。このシリーズを通して、地方一棟物件投資の世界を深く理解し、成功に近づくヒントを得ていただけることを願っています。
物件に行くまでの流れ
内見の様子を地方一棟の築古高利回り物件を例に検討します。なお、築20年越えの物件を想定して検討します。
①営業担当者からの第一報
営業担当者と信頼関係を構築し、ジーと待っているといずれ連絡がきます。
「中島さん、○○にいい物件がでましたよ。利回り15%で、一部屋空きです。明日行きませんか。」
と言ったような内容です。そこで、よほどのことがない限り、
「行きます。」
と答えるのです。
ただ、場合によっては、これでは充分でない時もあります。すわなち、状況が切迫している場合は、
「今から行きます。」
と答えます。だいたい、このような話は、金曜日の午後にかかってきます。
いい物件であればある程、他の人もスタートする可能性が高いです。ですので、すぐスタートしないと間に合いません。
ただ、今回は、翌日いく場合について、お話します。この段階でも営業担当者も、レインズを見ているだけなので、詳細は、不明です。もしかしたら、駄目物件かもしれません。しかし、無駄を恐れずに、それでも行くべきです。
そして、行く以上、誰よりも速く行くべきです。
②現地に行くまで
第一報が入った段階で、土地の坪数と路線化の調査と建物の坪数と建物区分と築年数からざっくりとした積算評価を把握すべきです。とりあえず、やることは路線価を把握することです。
そして車に飛び乗り、または電車に飛び乗って現地に向うのです。
車の中からは、近くの管理会社の候補となるべき不動産屋に電話して、客付けの状況について確認します。親しい会社であれば、現地に来てもらいます。さらに、親しいリフォーム屋さんがいれば、現地に来てもらいます。なるだけ、一緒に行ってもらう方がいいです。それが無理ならば、別の日に単独で行ってもらっても大丈夫です。現地に到着するまでにそこまでの手はずをとれればOKです。
次回は物件についたあとの話
次回は現地についたらどのポイントをチェックすればいいのか実践的な話をします。お楽しみに。
この記事を書いた人
中島亮(なかしまりょう)
中央大学法学部卒。法務博士
主に地方の一棟アパートを購入する個人不動産投資家。
サラリーマン15年目にアパート投資を開始。
その後、6年間で10棟93戸を購入し、退職。
記事投稿時点で、39棟385世帯所有。年間賃料2億円。キャッシュフローは実質3,000万円を超えている。大家向けN塾主宰。
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