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地方高利回り投資とは何か?⑤まとめ

5回に分けて、私の得意とする地方高利回り投資について説明します。一連の連載で、地方高利回りの長所短所を検討する際、都内の一棟と比較した方がわかりやすいので、その都度引き合いにお出ししてお話しします。

前半の2回で投資目的から地方高利回り投資を検討してきました。

後半の2回では、実際に不動産投資に取り組む際の段階ごとでの地方高利回り投資の特徴を確認しました。不動産投資の段階を単純化すると、

(1)物件検索及び購入検討
(2)融資
(3)管理
(4)リフォーム

の四段階に分けられます。

第三回では、上記(1)(2)の点から見てきました。

第四回では、(3)(4)の点から見てきました。

最終回となる今回はこれまでのまとめと考察を述べたいと思います。

地方投資は手軽さが魅力!

さて、ここまで私は「地方」「地方」と繰り返してきましたが、何も辺境の奥地を開拓しなさいと言いたいわけではありません。

私が言う「地方」はおおよそ、群馬、茨城、栃木といった関東圏の田舎のイメージです。車を走らせれば都内から高速でせいぜい2時間ほどの距離にあるところばかりです。早朝出発すれば高速に乗らなくても行くことが出来るところです。(実際、私の塾生の一人はそうやって投資初期の出費を抑えました)

確かに、都心で生活している皆様方の多くは、群馬、茨城、栃木には、ほとんど行ったことがなく、物理的には手軽でも、心理的に手軽ではないでしょう。こればかりは、何回か行ってみて肌で感じないといけません。その精神的な部分をクリアできれば、他は、他の投資手法と同じです。 なお、通常の場合は、現地には購入時に3度くらい行きますが、それ以外ほとんど行く必要はありません。ただし、廃屋の場合には、大規模リフォームが終了するまで何度も行く必要があります。

地方投資は現実的!

結論を申し上げると、それぞれ長所短所があり、一般的には、どちらがいいかとは言えません。

端的には、地方一棟は、低資産高収益、都内一棟は、高資産低収益が特徴です。しかし、現段階では、1000万円程度の年収のサラリーマンには、都内一棟は、やりたくても無理であるということです。なぜならば、都内一棟では、普通に2~3億の物件が多く、さらに現在、銀行は頭金を2~3割求めてくるのが普通になっており、諸経費も勘案すると5000万円から7000万円の現金を用意できないとそもそも都内投資の土俵にすら上がれず、この額は通常のサラリーマンには用意できない額だからです。仮に、1億の物件でも、2千万円から3千万円が必要であり、これも難しいと思われます。

また、それを乗り越えて、購入できたとしても、運用益が少ないために、次の物件の頭金を得ることも難しいので、その後の購入が期待できない。
 
さらに、利回りが10%以下であると短期はともかく、大規模修繕を行わなければならないことを考えるとその運用益では、資金的な余裕がない限り、物件の維持自体が困難であると思われます。
 
なので、結論を申し上げると、都内投資は、資産家でないと難しい投資手法であるということです。

現実的なスタートラインから無理なく一歩一歩丁寧に歩を進めてみませんか?次回からは具体的な地方投資のやり方についてレクチャーしていきます。ご期待ください。

この記事を書いた人

中島亮(なかしまりょう)

中央大学法学部卒。法務博士
主に地方の一棟アパートを購入する個人不動産投資家。
サラリーマン15年目にアパート投資を開始。
その後、6年間で10棟93戸を購入し、退職。

現在、39棟383世帯所有。年間賃料19,000万円超え。キャッシュフローは実質3,000万円を超えている。大家向けN塾主宰


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