鉄道開業150年・秋の東北旅 (3)
前回のあらすじ
東北地方を巡る3日間の旅。初日は男鹿半島の入道崎を訪れ、男鹿温泉郷に宿泊。夜は「なまはげ太鼓」の勇壮なショーを楽しみました。
ようやく2日目です。
驚きの旅行支援
さて、この宿の予約は9月から押さえてあったのですが、10月11日に始まった「全国旅行支援」のあとから割引にギリギリ間に合いました。その結果として
宿泊費割引: 5000円
地域クーポン(秋田県): 3000円
地域クーポン(男鹿市): 2000円
というとんでもない還元を受けられることになりました(驚)。最後の男鹿市のクーポンは、地元住民向けのプレミアム商品券(1万円で1万3000円分の商品券が買える)と同じもののようで、全国旅行支援とは関係なく市独自の施策として行われている模様。クーポンを渡されて初めてその存在を知りました。クーポン富豪になってしまいましたが、こんなにもらって使い切れるのか…?
なまはげに出会う旅
この日は朝9時に男鹿温泉郷を出発し、「なまはげ館」に向かいます。良い時間にバスがないので、観光用の乗り合いタクシー「なまはげシャトル」で移動。乗客は他にいませんでした。
この支払いに、さっきの男鹿市のクーポンが使えることが判明。1乗車1100円が、1000円券を1枚使って実質100円に。この後もう1回乗るので、2000円分は使い切れそうです。よかった。
「なまはげ館」の受付で、隣接する「男鹿真山伝承館」の受付をします。この伝承館では、なまはげ行事を再現した講座が開かれているとのこと。こちらも一度見てみたかったのです。ちなみにここにもプレミアムパスポート(前回の記事参照)で入れます。強すぎる。
伝承館がある真山(しんざん)地区のなまはげは、「先立(さきだち)」となまはげ2人が一組となり、大晦日の夜に家々を訪問。なまはげはその年にお産や不幸があった家には入らないしきたりなので、入っていいかを家の人に確認するのが先立の役目。そして「なまはげさん入りますよ」と声が掛かると、なまはげが勢いよく障子を開け、「ウォーー!」と叫びながら登場!
怠け者を探し回ります。なんと参加者の中にまで探しに来ます!
家の主人役の人がなまはげをなだめ、ごちそうとお酒を振る舞います。
なまはげは山の神様の使いで、見た目は怖いですが鬼ではありません。人々の怠け心を戒めるとともに、家族が次の大晦日まで健康でいられるように守ってくれる存在です。
主人となまはげが相対して行われる「なまはげ問答」が面白いです。家族の人たちの素行が書かれていると思われる「なまはげ台帳」を読みながら、「この家の孫は学校では先生の言うことを聞かず、家に帰っても宿題をやらずにゲームばかり…来年来る時までに直しとかないとダメだぞ!」といった感じ(実際には地元の言葉で話されているので、聞き取れない部分もありました)。
そして最後は、来年1年元気でいろよ!また来るぞ!ウォー!と帰っていきます。
なまはげたちが落としていった藁は、ご利益があるものとして、次の日(元日)までは部屋を掃除せずにそのまま置いておくのだそうです。その藁を持っておくと良いことがあるとか?1本持って帰らせていただきました。
「なまはげ館」に戻ります。なまはげの歴史を説明した短編動画を見た後、各集落のなまはげが集合している部屋へ。まさになまはげオールスター!なまはげといえば包丁を持っているイメージがありますが、集落ごとに持ち物が違います。真山地区のなまはげには角がなく、手にも何も持たないスタイルだそうです。
なまはげたちにパワーをもらいました!
「なまはげシャトル」で男鹿駅に戻り(と言っても前日は通っていないので来るのは初めてです)、道の駅に立ち寄ります。まだ先が長く、荷物になるといけないので、少しだけお土産を買いました。ここで秋田県のクーポンを1000円消費。
きりたんぽ鍋を食す
秋田駅まで戻ると13時過ぎ。ここでちょっと遅めの昼食にします。秋田で思い浮かべるグルメの一つが「きりたんぽ」。駅前のお店を当たってみると、この時間でも10人以上待っている人気店がありました。何軒か探し回って「唐橋茶屋」さんに待たずに入ることができました。
スープのだしは比内地鶏。さらに具材として炙った比内地鶏の肉が入っています。肉の香ばしさも良いですし、きりたんぽもスープの味がしみて美味しいです。
食べ終わったら〆に稲庭うどんを投入!美味しいに決まってる😋
このお昼ごはん代には秋田県のクーポンが使えました。男鹿駅で買ったお土産と合わせて、これで3000円分使い切れました。めでたしめでたし。
この日は夜に盛岡で人と会う約束をしているのですが、まだちょっと時間があるので、秋田駅周辺を観光してみることにします。
<↓続く>