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軽井沢・小海線(龍岡城)の旅

2024年12月21日

Kさんの会社の特典で軽井沢にあるリゾートマンションに宿泊できるということで、Kさんと一緒に東京→軽井沢行きの新幹線(あさま)で軽井沢に。以前、一度軽井沢には行ったことはあったが、軽井沢の歴史や地理をじっくり味わう旅は初めてであったので、以下記録として記す。

軽井沢で銀ぶら
Kさんと軽井沢駅観光案内所で軽井沢検定1級の受付のおばちゃんから丁寧に軽井沢にまつわる話を聞き、マンションに荷物を置いた後、さっそく旧軽井沢銀座通り方面へ。銀座通りの手前にあるオシャレな洋食屋でパスタとピザを食し、銀座通りでソーセージやおかき、はちみつなどを食べ歩き。はちみつは様々な植物の蜜からできたものを試食でき、植物によって蜜の味が異なることがよくわかった。(希少なニホンミツバチのはちみつは小ボトルでなんと5000円。試食させてもらい極上の美味だったが、無難にレンゲのはちみつを購入。店の人曰く、やはりアカシアとレンゲは黙っていてもよく売れるとのこと。)

浅間山と白樺が描かれた軽井沢のマンホール

熊野皇大神社に参拝
銀ぶらのあと、タクシーで銀座通りの北東、碓氷峠にある熊野皇大神社へ。神社は山の中にあり、タクシーの運転手曰く、クマもよくでるらしい。(神社の名前はもちろん紀伊熊野大社からきており、クマからではない。)碓氷峠は群馬県安中市と長野県佐久郡軽井沢町との境界にある峠で、足柄峠、箱根峠とならぶ関東地方の自然境界となっている。よって熊野皇大神社は鳥居や参道、境内の東半分が群馬県、西半分が長野県になっているという珍しい神社。

 神社の由緒は、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が碓氷峠で濃霧にあい、前に進めなくなった時、八咫烏(ヤタガラス)が現れ、梛木の葉をくわえ、それを落としながら先導したことで、山頂まで登ることができた。その昔、神武天皇を熊野国(和歌山)から大和国(奈良)へと導いたのも八咫烏だったことから、この地に神社を祀ったと伝えられている。また、八咫烏にちなんで神社では八咫烏お守りが売られており、侍JAPANのユニフォームのシンボルも八咫烏であることを学んだので一つ購入した。境内には樹齢約1000年の御神木であるシナノキ(科木)があり、解説板によると、シナノキが生える野(科野)が信濃の語源になった説もあるという。

 参拝後、近くの見晴台で、きれいな景色と浅間山を見ることができ、軽井沢の自然の豊かさを改めて実感した。

熊野皇大神社

2024年12月22日

軽井沢を観光した翌日、しなの鉄道で軽井沢駅から小諸駅に向かい、小諸駅からJR線で最も標高が高い線といわれる小海線に乗り換え、完全ノープランの旅に出た。

小海線路線図(黄色は乗換または途中下車)

龍岡城駅周辺を散策
路線図と地図を眺めながめていると、小海線沿いに龍岡城という城があることを知り、龍岡城駅で下車してみることに。よく調べてみると龍岡城は日本に2つしかない五稜郭をもつ城郭の一つだそう。(もう一つはもちろん天下の函館の五稜郭。)この龍岡城は龍岡藩主・大給恒(おぎゅうゆずる)によって1867年に完成した城で、五稜郭は敵の侵入からの防御や攻撃的機能を兼ね備えた形状とのこと。また、大給恒は明治時代に、佐野常民らと博愛社(日本赤十字社の前進)を設立した立派な方である。
 駅からゆっくり歩いて、龍岡藩の菩提寺である蕃松院という素晴らしいお寺に寄った後、五稜郭へ向かった。五稜郭のお掘りには水が溜まっていたが、寒さのため、一部氷が張っていた。地元の人曰く、このあたりは盆地のため雪は少ないが、気温が低くよく氷が張るそうだ。よって地元ではスキーではなく、スケートがポピュラーとのこと。同じ北国でも気候によって様々でおもしろい。五稜郭の中にも入ることができ、最近閉校になった小学校の校舎があった。日本に2つしかない立派な五稜郭にしては人っ気がなく、ここにも過疎化という時代の波が押しよていることを実感した。
 肝心の五稜郭の形はお掘りの形で想像できるが、せっかくなので、近くの小高い場所にある展望台へ足を伸ばした。きれいな五稜郭を上から眺めることができた(トップ写真)。地元の人曰く、お掘りの周りには桜が植えられており、春は一段ときれいな五稜郭が見えるとのこと。ぜひ桜の季節にまた来てみたい。

五稜郭のお掘り

小海線の電車旅
龍岡城を後にし、歩いて臼田駅から小海線に再び戻り、小海駅を途中下車して周辺を散策したり、車窓を楽しみながら、小淵沢駅を目指した。小海線沿いを流れる夕暮れの千曲川や雪化粧に覆われた瓦屋根の町並みは風情があり、久しぶりに電車の旅を大いに楽しむことができた。

小海駅近くを流れる千曲川


小海線の清里駅 - 野辺山駅間の最高点(標高1,375 m)では、標高をiPhoneでも確かに確認できた。

小海線の最高点にて

小海線の終点の小淵沢駅でKさんと一杯ひっかけた後、小淵沢駅から特急あずさで新宿まで一本で帰宅した。

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