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パイオニア SE-CH9T イヤフォン

トークノートでもつぶやきましたが、パイオニアSE-CH9Tイヤフォンは、3月17日にDP-S1 rubato / XDP-30R private と同時に発売になった、MMCXリケーブルにも対応したダイナミック型イヤフォンです。ノズル部分が銅色(実際はアルミですが)でなかなか高級感があります。価格はeイヤホンのwebでは12,740円で販売されています。この価格帯でMMCXリケーブルに対応したイヤフォンはなかなかないです。もちろん5Hz~50000Hzの広帯域再生を実現、ハイレゾ音源に対応しています。なお、下記写真は既に2.5mm4極バランスケーブルにリケーブルしています。MMCX端子は繊細ですので、SE-CH9TにはMMCX接続したあと装着を安定させて接触不良を減らすシリコンゴム製のコネクターシールドが付属します。下の写真はコネクターシールドを付けた状態です。

下記イヤフォンポーチも標準で付属してくるので外出時に重宝します。

リケーブルに使用したのは下記写真のNOBUNAGA Labsから発売されている BL-AKX1 という2.5mm4極バランス接続に対応したMMCX接続タイプのケーブルです。お値段はeイヤホンでは6,480円で販売されており、2.5mm4極バランスケーブルの中では最も安価です。DAPと接続する2.5mm4極プラグはL字型になっていて小型なので、DP-S1 rubatoのような小型DAPには丁度良いです。なお、ケーブルは透明樹脂チューブで保護されており、断線には強いと思いますが、タッチノイズは多めな感じです。NOBUNAGA Labsの製品ページには「Pioneer、SONYなどの特殊なMMCXプラグデザインを採用したイヤフォンでは使用する事が出来ません。」とありますが、SE-CH9Tには問題なく使用できました。ただ、上にも書いた通りMMCX端子は痛みやすく繊細ですので、何度も外したり付けたりすることは避けた方が良いです。

パイオニア SE-CH9T イヤフォンはこの価格帯のイヤフォンとしてはリケーブルにも対応しており出色の出来ではないかと思います。低域もしっかり出て締まりもありますし、高域もかなり良く伸びています。元々の3.5mmステレオミニプラグによるシングル接続でも音質はかなりのものです。バランス接続にするとより音場が広がる感じです。装着性も良好で、耳にコードをかける所謂シェア掛けができるので、簡単に脱落することもありません。イヤーピースはS/M/Lと3種類付属し、付属のイヤーピースで十分でした。以前紹介した、DENON AH-C820 イヤフォンも良いダイナミック型イヤフォンですが、それにも音質的にも負けていないと思います。SE-CH9Tの方が価格も安く、しかもリケーブル出来るので音質と価格を考えるとSE-CH9Tの方がコストパフォーマンスに優れています。なお、低域に関してはAH-C820の方が良く出ていますが、低域がより強く出過ぎている感もありますので、個人的には低域から高域までバランス良く出るSE-CH9Tの方が好みです。このSE-CH9Tもヘッドフォン愛好家にも違和感が少ない自然な鳴り方をするイヤフォンです。最初は3.5mmステレオミニ接続で、次にMMCXバランスを試すのが良いでしょう。なお、下位機種の2.5mmバランス接続でリケーブル出来ないSE-CH5BLというモデルもありますが、価格がeイヤホンで9,150円で、SE-CH5BLとSE-CH9Tを聴き比べると音質はやはりSE-CH9Tの方が上(特に高域の再現性)ですし、3,590円程お値段は上がりますが、もしケーブルが断線してもリケーブルできるSE-CH9Tの方が良いかと思います。

総評

MMCXリケーブルに対応した大変コストパフォーマンスに優れたダイナミック型イヤフォンで、その音質は価格を明らかに超えており、上位機種にも比肩します。入門用のハイレゾイヤフォンとして最適と思います。

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