街中でヤマモモを拾う僕は不審者に見えるのか?
こんにちは! だいごです。
5月にあったできごととして、印象的だったヤマモモ拾いについてあれこれ備忘録的に書き連ねたいと思います。
「ヤマモモって何?」
という人も、
「え? 何? フトモモ?」
というトンチンカンなあなたも、
きっと大丈夫。(何が?)
これを読んだら、ヤマモモの木を見るだけで、ワクワクすること間違いなし。
ヤマモモとは?
ヤマモモ(山桃、学名: Morella rubra)は、ヤマモモ科ヤマモモ属の常緑樹。また、その果実のこと。(wiki調べ)
理科の先生っぽいこというなら、ヤマモモの根には根粒っていう豆みたいなやつがついていて、
そこに生命にとって超重要な窒素を大気中から取り込んでくれる根粒菌が住んでいる。
栄養に乏しい土壌っていうのは、この窒素が土壌に足りない状態をいうこともあって、
だから、ヤマモモはけっこう荒れた土地でも生育できるのだ。
よく街路樹とかにも植えられていて、
5月の時期になると、みんなけっこう歩きながらヤマモモの実を潰している。
…潰しているのだ。
そう、気づかないうちにね。
ヤマモモでシロップ作ってみた
理科(生物)の授業でフィールドワークをすることになって、校内を事前に散策してたら、たまたまヤマモモの木を見つけた。
街路樹とかのヤマモモは、すでに手の届かないところに実がついてしまっていて、
もうどうしようもないが、
なんと、そのヤマモモの木は手頃な高さに実がついていた。
私はすかさずレジ袋を取り出し、黙々とヤマモモ取りに勤しんだ。
そう。
ヤマモモでシロップをつくるために。
(写真のブラックニッカは消毒用)
ヤマモモをしばらく塩水につけ、洗って、
計量する。
計量したら、煮沸殺菌したビンにヤマモモと氷砂糖を交互に入れる。(けっこう量は適当)
ビンにヤマモモの赤と氷砂糖の涼しげな透明さのグラデーションができて、
なんとも言えないオシャレな感じ。
そして、あとは置いておくだけ。
置いておくと、ヤマモモからその香りを乗せた水分が出てくる。
なぜ水分が出てくるかというと、ヤマモモの外と中で浸透圧が違うからだ。
砂糖の粒子が、ヤマモモの水分を引っ張っているのだ。
2日くらいすると、発泡してくるので(そのまま置いておくと密造酒になる)、
発泡防止のため冷蔵庫へ。
ちなみになぜ発泡するのか? 密造酒になるのか? というと、
ヤマモモにくっついて生活している酵母の仲間がアルコール発酵を行うからだ。
条件が整うと糖を、エタノールと二酸化炭素に分解し始める。
発泡しているのは二酸化炭素が発生しているから。
この反応は、空気中の酸素がないほうがよく進むので、ビンは密閉していたほうが効率が良い。
普段は目に見えない生物の姿が見える一瞬だった。
いやー。科学だねぇ。
2週間くらい置いて置くと、勝手にヤマモモシロップが完成している。
そのまま飲んでも良さそうなのだけど、一応70度で10分くらい加熱殺菌。
加熱殺菌が終わったら、保存用のビンに移して完成。
調子にのった僕は、
道端の野苺も取り始めた。
(獲り始めた?)
2時間かけて。
しかも1人で。
インスタ映えしそうな野苺をどうしたかというと
たくさんの砂糖をまぶして
そう
ジャムを作った。
お世辞にも美味しいとは言えなかったが、なんだかつくる過程が楽しかった。
街中でヤマモモを拾う僕は不審者に見えるのか?
急にドングリ!?
と思われるかもしれないが、
実はドングリもヤマモモや野苺のようにちゃんと処理をしてあげれば、食べられる。
堅い皮の下はデンプンの塊だから。
そう考えると、僕たちの身の回りに食べられる植物は多い。
赤じそだってそうだ。
雑草になりかけていた赤じそを集めて、僕はこれでジュースを作りたいと思っている。
今は簡単にお店で美味しいものが手に入るようになったから、そこらへんに生えている植物たちをちゃんと見なくなってしまったのかもしれない。
ヤマモモを拾っていて、ふと、そう思った。
ちゃんとあたりを見回せば、お金を出さなくても手に入る美味しいはそこにあるのに。
きっと街中でヤマモモを拾っている僕は不審者に見えるのだろう。
「あの人、何してるのかな?」(ひそひそ)
豊かさってなんだろう?
その答えは、人それぞれだ。
これ! という模範解答はない。
だからこそ、今感じている豊かさは本当に自分に合っているものなのか?
今一度、考えたほうが良いのではなかろうか。
そう書いている私も、自問自答の日々だ。
豊かさ=便利
でもないし、
豊かさ=贅沢
でもない。
豊かさ=幸せ
でもなさそうだし、
豊かさ=最適解?
はちょっと違う。
今、私の落とし所は、
豊かさはちょっとしたワクワク
ではないかと感じている。
みんなの豊かさも知りたいと、ヤマモモを通じて思った。
この記事を読んで、ヤマモモの木を探したくなる人がいてくれると嬉しい。
では!!
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