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「趣味はなんですか?」と聞いてくる人とは仲良くなれない気がする
どうも、僕です。
今回は、
「距離が縮まると思って趣味を聞いてくる人と仲良くなれる気がしない」
という持論について書いていきたいと思います。
最初に言っておくと、趣味を聞いてくれる分には何も問題ないです。
ただ、趣味を仲良くなったり心的距離を縮めることを目的として趣味を聞いてくるのはナンセンスだと思うわけです。
あと僕は本当に心血を注いでいるようなことを趣味とは呼びませんし、
そんな趣味を聞いたくらいで少し僕のことを分かった気になられるのも癪にさわるのであります。
この質問、お見合いとかマッチングアプリとかでも頻出ですよね。
ビジネスライクな場でもよくあると思います。
趣味を聞くメリットについて
距離を縮めるために趣味を聞くメリットとは何なのでしょうか?
それは、共通であれば意気投合出来ること。
そして、違うものであれば掘り下げることで会話を盛り上げられること。
それはそうなのだ。
なので、共通であっても違っていても距離を縮める路線があるように見える。
しかし、その考え方は1つの重大な見落としがある。
それは趣味の深さである。
趣味の深さのリスク
それでは趣味の深さのリスクについて、
趣味が共通の場合と違った場合のそれぞれに分けて検証してみよう。
仲良くなるために趣味を聞くというのは
安牌のように見えてトークスキルと運が大きく作用するギャンブルであることが分かってもらえるのではないかと思う。
趣味が共通だった場合
まず、趣味が共通だった場合を考える。
もうこれは細々したことは言わず、会話例を見てもらえれば分かると思う。
<会話例>
A「趣味はなんですか?」
B「野球観戦です。」
A「本当ですか!?私も好きなんです!大谷選手凄いですよね!!」
B「そうですよね!大谷はやっぱりバットの出し方が高いミート力と打球の飛距離を両立させる軌道を描いていて、理想的なフォームですよね!」
A「…はい!(そんな深い話は分からないので愛想笑いするしかないな…)」
※大谷選手のフォームについては、筆者が雰囲気で書いています。正確な話ではないです。
この後はBがバッティングフォームの話を続けてすれ違うか、Bが気付いて話題を変えるか黙り込むかの3択だろう。
趣味を聞いた意味が消え失せている。
これは、野球観戦が好きというのは同じでも
野球への観点や理解、関心の深さが全然違ったという例である。
このまま上手く野球観戦デートに持ち込むパターンや、
Aがそのレベルの話は分からないことを伝えてBの観点に追いつこうとするパターンも考えたが、この深さの違いがより大きくなって出てくるだけに思える。
趣味が違った場合
趣味が違った場合はもっと難しい。
会話例を見ていこう。
<会話例>
A「趣味はなんですか?」
B「美術館巡りです」
この後Aが下手に浅い知識で話を広げようとすると、Aに対してあまり良い印象を持たないだろう。
もし印象が悪くならなかったしてもAとの話をしたいとは思わないだろう。
仲良くなるならないは置いておいて、やはり趣味を聞く目的が果たせていない。
※こちらの会話例は、あまり良いものが思いつきませんでした。ごめんなさい。
趣味を聞くことで上手く距離感が縮まるケースというのは、以下の2つしかない。
趣味が同じ場合は、深度もかなり近いこと
趣味が違う場合は、相手の趣味がわからないなりに上手く掘り下げられること
これが実現すれば良いが、まあまあ可能性の低い話だと思う。
趣味は同じで深度が違う場合も、実質趣味が違う場合としての掘り下げが必要だと思う。
トークスキルがあればそれでも問題ないが、
初対面とかで趣味について聞いてくる輩は、基本トークスキルがかなり低い。
僕の経験上に過ぎないが。
その辺りを踏まえると趣味が違っても距離を縮められるほどのトークスキルがある人は、それなりに対人経験があるのだろう。
そしてそのために、趣味を聞くよりよほど良いトークテーマを知っているのだと思う。
評判の良い趣味から見出すその質問の無意味さ
そもそも趣味を聞かれたときの答えとしてどんなものがあるのかと思い、
評判の良い趣味を調べたところ以下のような結果が出てきた。

もちろん一部の本気で趣味としている人がいるのは理解しているが、
これらを趣味だと言うほとんどの人は趣味がないと言っているのと同じではないだろうか?
何も言ってないのと一緒である。
つまり、距離を縮めるために趣味を聞いているのに
求めている答えは中身のないものということである。
もはや昨日の晩ごはんでも聞いた方がまだ仲良くなれそうだと思ってしまう。
まとめ
ここまで仲良くなるために趣味を聞くことがいかに無謀でナンセンスかということについて述べてきた。
とは言っても趣味を聞いた時点で見限り体制に入る人も僕くらいだとは思うのでリスクは低いし、ダメならすぐに話題を変えれば良い。
だから聞いてみればいんじゃね?とは思う。