社会に放り出されるのが怖いから勉強をする

街を歩いているとluupという電動自転車・スクーターが置かれているところがある。コンビニやら駐車場やら、それはもうそこかしこにある。しかも日に日に増えてるし。

私は怖かった。どこからお金が出ているかわからないから。
設備やシステムを作るのにかなりの額がかかるはずなのに、利用料はかなり安い。
出資している企業もまあたくさんあるがそれも精々90億くらいのもので、しかも最初の起業した段階での出資者は多くなかったはずだ。
なのにこの勢いである。

どこからそのお金出とんねん。
そしてどうやったらあんなにはやく法整備させれんねん。普通に危ないし、だいぶ抜け穴ついてるでしょ。


そして何が怖いって、いくら調べてもその疑問の答えが出てこないこと。

出所が分からないというのはかなり不安になるもので、しかもそういった不安が一つ生まれると、他の矛盾がすぐに目につくようになるもので。

どう考えても採算取れなくね?みたいなサービス。逆にそれだけお金稼いでるのになんで給料低いの?みたいな企業。ほかにもたくさんたくさん目についてしまう。


色々考えた末に行きついたのは、私は「企業のお金事情」を知らなさすぎるということ。

例えば、一人を一年間雇うのにどれくらいお金がかかるのか。企業間の取引でどれくらいの金額が動くのか。黒字になったらそのぶんのお金を何に使っているのか。

あまりにも知らなさすぎる。

部活をやってるせいでバイトすらしたことがないから、私は労働者の1時間の重さも分からない。お金を稼ぐことの大変さも。


自分の世間知らずさが怖くなった。社会はお金で成り立っているって教わってきたから、お金のことを知らない状態で社会に飛び込むのがたまらなく怖くなった。

誰かに騙されるかもしれない。それならまだいいけれど、誰かを傷つけるかもしれない。経済的にも、精神的にも。


だから、私は勉強しないといけない。
騙されないように、傷つけないように、大切な人を守れるように。

とはいえ、企業のお金のことってどうやって勉強するんだろう。手っ取り早いのは絶賛大悩み中の進路を経済学部にすることかな。
でもなんか、経済学ってすごい範囲が広いらしい。

とりあえず学校で開催される、学部ごとに大学の先生方を呼んでの説明会は経済学部で申し込んでみた。心理学をやりたいと言い続けていたから急に変わってしまって担任に申し訳ないなぁと思ったが、いろいろ見聞きするのは大事だから!となんとか自分を納得させた。



資格も色々調べてみた。

どうやら中小企業診断士というのがあるらしかった。
企業のお金関係は詳しくないととれないだろうから、資格をとれるくらいには勉強したい、知りたいと思った。それが仕事になればラッキーだけど、それはあんまり考えてない。

資格そのものではなく、資格で学ぶべき内容に惹かれた。これなら、不安なく(は言い過ぎかもしれないけど…)社会に出れるかもしれないと思った。


ただ華の高校生、なかなか時間はない。
今は休部していて時間があるから良いが、部活が再開してしまえば学校の課題と部活で手一杯になってしまう。なにぶん休みが少ない。きつい。
でも試験の〇月までに勉強しなければ、みたいな気持ちでやる訳じゃないから少しずつ勉強していこうと思う。三日坊主も100回繰り返せば1年分勉強ができるわけだから、ゆっくりでいい。

ゆっくりゆっくり、色んなことを知れたらいいな。

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