雑記 誕生日 2024/11/14
11月14日。誕生日である。
他の人にとってはどうってことのない日で、どうってことのない月だ。
肌寒くなってきて、年によっては小春日和と呼ばれることもあるこの時期。過ごしやすくて好きだという人もいるだろうか。
人によっては、何の行事もなく、退屈な時期だと言われることもあるだろう。
でも、私は11月の真ん中に、行事がない物寂しさを感じたことがない。誕生日に意味を見出せなくなってきている今日この頃だけれど、それでもやっぱり、明確に私の中に刻み込まれている。
私という存在がこの世に生まれた、喜ばしい日だ。
今年の誕生日はいつになく憂鬱だった。
学校に行けばきっと声を掛けられるだろう。比較的仲の良い子たちは、LINEの誕生日設定から私が誕生日であることを知っているだろうし、それを祝ってくれるだろう。
部活では、同じパートに誕生日の人がいたらお菓子を持ってきて、みんなで囲んでハッピーバースデーを歌う風習ががあるから、後輩や同期の子たちがお菓子を持ってきてくれているだろう。
皆の何の変哲もない日を、私の誕生日ひとつで乱したくなかった。
…が、行かない訳にはいかない。せっかくお菓子を準備してくれてたのに主役が欠席では興醒めもいいところだ。
今年一年、私は何をしただろう。
学校に行かなくなったのが去年の今頃…もう少し前だったか。
そのくらいの時期だったから、私の16歳は中途半端な引きこもりの一年だったのかもしれない。
めちゃくちゃに辛い一年だった。あれだけ苦しんでいたのに、今振り返るとそうでもないことのような気がしてならない。
でも、私はそうなることを知っていたし、そうならないように未来の私に呪いまでかけた。その呪いを自分で解く強さも身につけた。
過ぎたことをうだうだと言うのは好みではないので、まあそういう一年があったっていいんじゃない?というところに落ち着いてしまうのだが、なんだか色々あった一年だった。
やめてしまおうかと思った数だけ、踏みとどまってきた。我ながら、16歳の私はよく頑張ってくれたと思う。
17歳の私はどんな私だろうか。
こんな私でも、誰かの特別になれているだろうか。自分のことを好きになれているだろうか。どんな私になりたいんだろうか。
分からないけれど、私は、「私が一番好きな私」でありたいなと思う。
とある国では、誕生日はその人が周りに感謝を伝えてプレゼントを配る日だということを知っていますか。
私からあなたたちには何も渡してあげられないのがすごく残念だけれど、私の拙い文章を見てくれる人がいるのは本当に有難いこと。だから、いつも本当にありがとうございます。
これからは17歳の私をよろしくおねがいします。