雑記 泣きたかった話。 2024/10/27

高校に入ってから、私はあんまり泣いていない。

ただしこれは、一人の時に限る。
周りの人と喋ると自分でコントロールできない部分が生まれて、その分私のキャパを超えることが割とあった。だからこれは、私が一人で…例えば自分の部屋とかで、泣けなくなった話だ。

高校に入ってからは冷静に周りを見れるようになって、同時に自分に陶酔していた今までの自分がイタいと思うようになった。
今の私が、置かれている環境や状況に失望して辛い、悲しいと思っていても、心の奥底で冷静な私が「10年後にはこんなことで泣いてたのも黒歴史になるだろうね」って言ってくる。お前は悲劇ぶってるだけでヒロインでもなんでもないって。

実際その通りであることも分かっている。


そんなわけで、素直に泣けなくなった。
泣く前にひねくれた思考が横切るターンがあるせいで泣く気が失せる。ここ1年は一人で泣いたことがなかった気がする。そうやって発散できないまま辛いのがたまっていく。


たくさん曲を聴いた。
今まで食わず嫌いして聞いてなかった曲、お気に入りの曲、たまたまYoutubeで流れてきた曲…。
泣けなくなってしまったけど、他人のことならすぐ泣けるらしい。映画でも小説でも漫画でも、曲でも、何でもよかった。物語の中の彼ら彼女らはどこまでも主観的で、悲劇のヒロインなのだ。それが今の私にちょうどいい。


久しぶりに泣いて、安心した。
涙が枯れていたわけではないから、今までずっと頬の奥で涙が溜まって膿んでいた。この感覚が本当なら、これは命に関わる手術だったのかもしれない。
無事に成功したようでなによりだ。溜まる前に、膿む前に、意識的に泣く時間をとれたら、少しは楽になるのかもしれない。



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