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ゾンビと優しさと

忘備録: ゾンビと私とマリアさまと

ゾンビと遊んでいたら、
私は段々とイライラしてきた。
うっかりしたら、噛みつかれそうになったりして、気分がピリピリしてくるのだ。

ゾンビに噛まれたら、ゾンビになるじゃん。私はゾンビになんかなりたくないわけさ。

3回目ぐらいに、ゾンビに噛まれそうになって「ひゃっ!」っとした時、私は本当にイライラして、
思わず「ゾンビはしね!」と叫んだ。

その刹那、ゾンビはびたりと動きを止めて、私の方をじっと見た。目玉の落ちた眼窩が私の方を向いている。

私は「は!!」として、
「あ、そうか、ゾンビはさ、脳みそないんだからさ、分からないよね。」
とか思ったのだけど、
「ああ、そうだ、ゾンビは死ねないのだわ」と遅まきながらに気づいた。

ゾンビは死ねない。

ゾンビ、明日、私はマリアさまに話してくるよ。ゾンビのことをマリアさまに話すよ。

私、マリアさまには、こないだまでさんざん罵るだけ罵ったりしたからさあ、まあ、私としては今さらお願いするなんて、かなり気まずいけど、マリアさまに、ゾンビのために嘆くことをお願いしてくる。「マリアさま、死ぬことができないゾンビのために、あなたの涙を流してください」と祈る。

ああ、神さま神さま、
私に優しくする方法を授けてください。できるだけ早くしてください。
明日の朝私は優しくできるバージョンの私として目覚めて、
そうしたら、私はゾンビに何をいうかな?

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