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【読書記録】『日々臆測』
子どもの絵本から入って、すっかり自分がはまってしまったヨシタケシンスケさん。
この本は、私の臆測と、あちこちで描いた小さいお話をよせあつめて一冊にまとめたものになります。
作者が書かれているように、「臆測」という言葉は、「臆測でものを言うな」というような使われ方をするように、普段あまりいい文脈で使われません。
しかし、この本を読むと「ああ、そういうところ自分にもある。」と頷く生活の場面が出てきます。
例えば、
迷惑
小さい子が、ハトをおいかけてあそんでいました。
あの子みたいなノリで、世界にちょっかいを出している神サマって、ぜったいいるだろうな、と思います。
私の人生、なんど神サマに翻弄されてきたことでしょう。
でも、ほっこりしたヨシタケさんのイラストを見ながら、たのしくnoteに文章を綴れるくらいですから、人生のスパイスくらいなものです。
見分け方
車や船は、重いか軽いか(荷物を積んでいるかいないか)は、よく見ればわかります。
中身がカラッポの人間は、どこを見ればわかるのかしら、と思いました。
完全に戒めですね。
一目ではわかりませんが、行動や会話の中の言葉で判断されると思いますので、後輩にカラッポと思われないよう精進しようと思います。
尊い仕事
「のぼりやすい木」って、子どもたちに人気です。
「のぼりやすい木を育てる仕事」ってあったらいいな、と思いました。
たぶん間違いありません。
ツリーハウス専門の職人さんも、子どもにとっては尊敬と憧れの対象になると思います。(私にとっても)
途中で入っていた、「よみきかせロボ メデタシー」や「手紙」の小さなお話もよかったです。
私の背中も「何かの力」が押してくれているだろうかとか、恋するには「見えないほうが」いいこともあるだろうとか、「前にむかって」ガラスに突っ込むブラックないたずらはだめだよな(でもちょっと見てみたい)とか、他にもたくさんのヨシタケさんによる臆測が。
「人生の充実度とはつまり、「照れ」の回数なのでは?と思いました。」なんていうのは、言葉にするとちょっと安っぽい感じがしますが、なかなか深いと思います。
臆測は緩衝材のようなものでもあって、
ほどよい量の臆測を身にまとっていると、
きびしい現実から身を守ってくれることもあります。
本を通して、ヨシタケシンスケさんの日常が見える気がしました。
私の場合は臆測というより妄想かな。