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NFTコレクション『見返り美人』

私は『見返り美人-Looking-Back Beauty-』というNFTコレクションを展開しています。この記事では『見返り美人』コレクションとは何なのかについて説明します。

菱川師宣の『見返り美人図』をご存知ですか?

こちらの浮世絵です。世界的に有名な作品なので見たことある方が多いかと思います。

wikiの説明にはこんな風に書いてあります。

画中の女性は、17世紀末期当時の流行であった女帯の結び方「吉弥結び(きちやむすび)」と、紅色の地に刺繍を施した着物を身に着けている。それらを美しく見せる演出法として、歩みの途中で後方に視線を送る姿で描かれたものと考えられる。

なるほど。見返る仕草は身につけているファッションも込みで女性を美しく見せる演出だったんですね。


ある時この浮世絵を眺めていたら、ちょっとした疑問が頭に浮かびました。
「見返る仕草が彼女を美人に見せたのか、美人が見返ったから価値があったのか、どっちなんだろう?」

菱川師宣の女性像の人気さは、「師宣の美女こそ江戸女」と称されるほどであったそうです。
見返り美人は当時激バズりです。真似する女性が続出していたかもしれません。だとすると、「ブス見返ってんじゃねーーよ!!」なんて残酷な言葉を投げかけられた人もいたのではなかろうか。

「仕草を美しくする努力によって真の美人になれる」
見返る人々に夢を与える言葉ですね。
しかし見返られる側の立場になってみると、
「あの超絶美人が自分に向かって見返った」
これぞ夢です。

中にはバズりなんかには疎くて、何の気なしに振り向いただけなのに「見返り美人」と称されたラッキー美人もいたはずです。
見返られる側の人々の中にも、師宣の描いてるような女はタイプじゃないんだよな・・・あっちの人の方がえろいよなぁ・・・とか思ってもやもやしていた人もいたでしょう。

そんなことを色々と空想して楽しんだ結果、最初の疑問の答えはというと、「両方正解」なんだろうと思います。
当たり前ですが江戸の時代から、いやもっと前から美の流行り廃りはあれど個人の美は人それぞれですから、菱川さんがどんな思いで『見返り美人図』を描いたかはわかりませんが、彼がピックアップした1人の美人の周りには、無数のその他の見返り美人たちがいたのです。

そんな「菱川さんにピックアップされなかった見返り美人たち」をピックアップするというコンセプトで作っているのが『見返り美人-Looking-Back Beauty-』のNFTコレクションです。
それぞれが違った気持ちで、違った方法で見返っています。そこに買い手がつくことは、彼女たちひとりひとりが誰かにハマった証拠になるようで嬉しいです。

見返り美人は2023年3月現在40種類になっており、100種類を目標に制作しています。
100人揃ったら全員集合の『見返り美人群像図』を作ります。その頃には全員売れていて、「それぞれに異なる持ち主がいる見返り美人たちによる群像図」になることが目標です。
そこに行くまでの過程でやりたいことも色々あります。まだ決まっていない部分が多いですが、ホルダーさんや応援してくださる皆様の力を借りつつ少しずつ進んでいきますので、見返り美人コレクションに少しでも興味を持ってくださった方はチェックしてくださると嬉しいです。

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