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「店舗の売上と家賃」の関係

普段は、カフェに入っても「コーヒー一杯いくらだろ?」しか
気にならないものですが、
コロナ禍のせいで 店舗の売上が減った!! とか、
補助金が遅いから 家賃が払えない!! といった話を
耳にする機会が増えたんじゃないでしょうか。

今日は、少し深堀して、店舗の売上と家賃の関係について話をします。

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こんな人に読んでもらえると役に立つと思います!!
・コロナ禍の家賃収入 "減" に悩む、店舗オーナー
・コロナ禍で下落した不動産市場をチャンスと捉える、不動産投資家
・商業施設の開発・運営に携わることになった、ビジネスマン   等々

   『 店舗の家賃 = テナントの売上 × ○% 』
結論から申しますと、上のようなごくごく当たり前の計算式で
家賃は決まってます。

ひとつ、架空の店舗をネタに考えてみましょう。

東京・銀座。
あなたは不動産投資家でビルを所有しています。
あなたの所有するビルの1階では、大人気コーヒー店が営業中です。

あなたは、ふっと思います。
「こんなに行列が出来てるんだから、もっと家賃収入を増やせないか…」
そうは言っても、ビル管理会社の担当者に聞いても「こんなものです」と
言われるだけで、なんとも納得が行きません。。。

この店舗の基本情報ですが、
 店舗面積 : 150㎡
 売  上 : 月額 1,200万円
 家  賃 : 月額   100万円

先程の式で検証してみると…
     店舗の家賃 = テナントの売上 × ○%
     100万円 = 1,200万円 × 8.3%
となります。
コーヒーの売上1,200万円の8.3%である100万円を
家賃として、あなたに収めている、ということです。

では、この『8.3%』は、コーヒー店が頑張って払っている数字?
それとも、まだまだ余裕を持った数字?

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結論から申しますと、銀座なら13%前後は負担してもらいたい!!です。
つまり、家賃収入を100万円から156万円に上げる交渉をします。
これ、年間にすると 672万円 も家賃収入が増える話です。笑

今回はカフェなので13%前後でしたが、
アパレルであれば 売上×20% 、飲食店であれば 売上×10%
というように、店舗の業種ごとに 家賃負担%基準 がありますし、

同じカフェだとしても、
名古屋なら 売上×10%前後 、仙台なら 売上×8%前後 というように
都市ごとに %基準 が異なります。

この %基準 については、「詳しく知りたい」という声があれば
業種ごと、都市ごとに、別の記事でまとめていきたいと思います。


おしまいに…
一例として、銀座のカフェを取り上げましたが
街の通り一本違うだけで、売上も家賃収入も違うのが不動産です。
ましてや、コロナ禍によって、店舗が負担できる家賃も
大きく変動しています。

不動産会社がサイトで街の通りごとに、家賃目線を色分けしているので
「路面店舗」「賃料相場」といったキーワードで検索して情報を仕入れ、
納得のいく家賃収入を得て、店舗テナントと長期的に良好な関係を築くため
ビル管理会社と相談しながら、上手な家賃交渉を実現させてください!!

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