意外と知らない!? 建物の高さを抑える『航空法』
2020年3月29日から、羽田空港は「新飛行経路」の運用を始めています。
騒音・振動問題が取り沙汰されていますが「建物の高さが制限されるエリアが増えた」ことはご存じでしょうか?
空港の周辺は、航空機の安全運行のために建物高さが制限されています。
具体的には、下の地図の赤ピン(羽田空港)の周りを円状に囲っている場所です。
立体的に見てみますと…
上図のように、建物の高さ規制は、滑走路への侵入経路が一番厳しい規制を受けて、すり鉢状に広がっています。ちょっと分かりにくいですね。笑
さて、今回の新飛行経路によって、どのエリアが新たに制限されたのでしょうか?
結論から申しますと 『緑色と青色』 のエリアです。
※黄色エリアは、もともと規制のかかっていたエリア
① 緑色エリア … 高さ制限 45m ~ 295m
② 青色エリア … 高さ制限 295m
やはり皇居は避けて経路が設定されているので、規制エリア外となっています。丸の内には、すでに高いオフィスビルが建ってますしね。
個人で45m以上の建物を建設する機会は、そうそうないと思いますが、不動産デベロッパーの方はチェックを忘れがちなので、高度地区や日影規制と一緒に確認してください。