ヒプマイとボカロの接点いろいろ
ボカロ曲でラップに慣れてヒプマイにはまったタイプの人間が、こことここでヒプノシスマイクとVOCALOID(合成音声音楽)つながってる~!となったところのメモ。随時更新中!
■『Femme Fatale』楽曲提供Reol&Giga
『Femme Fatale』は『ヒビカセ』や『劣等上等』などのボカロ曲でお馴染みのReolさんとGigaさんのタッグによる提供曲です。お二人がヒプマイにくるとは思っていなかったので、発表時はかなり驚きました。ヒプマイは男性キャラクターメインのコンテンツですが、この曲はストーリーに登場する女性キャラクターの初楽曲となっています。
■ヒプマイ楽曲やDJを担当TeddyLoid
TeddyLoidさんは自身もボカロPとして曲を発表したり、KOHHさんの『働かずに食う』のIA Ver.を担当したりするほか、初音ミクの公式DJイベントに出演などもされている方です。
ヒプマイではFC会員特典のマッシュアップやレーベルライブでのDJを担当し、2021年発表の楽曲『Reason to Fight』では作曲も担当されています。また、同年から始まった3DCGライブ(ボカロで言うところのマジカルミライのようなライブ)にもDJとして参加し、会場を盛り上げていました。
■『俺が一郎』Remix投稿のDJ'TEKINA//SOMETHING=ゆよゆっぺ
山田一郎のソロ曲『俺が一郎』のRemixをつくったDJ'TEKINA//SOMETHINGさんは巡音ルカの『Leia』などを作ったゆよゆっぺさんの別名義です。
DJ'TEKINA//SOMETHINGさんは、毒島・メイソン・理鶯役の神尾晋一郎さんがDJとして参加しているイベント「OMOTENASHI MATSURI - 2020 Nov.」にも出演されました。
また過去の同イベントでは、EDMを中心にボカロ曲を作られているKikKuUさんも出演されています。
■初音ミクと共演するボカロP伊東健人(プロセカ)
観音坂独歩役の伊東健人さんは21世紀PというP名で、みんなのうたで流れていそうな『シカーダ』やVOCALOIDイメージソングの『欲求不満マーチ』などのボカロ曲を投稿されていました。
2020年9月にリリースされた初音ミクなどが登場する音ゲー「プロセカ」こと「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」で、伊東さんはオリジナルキャラクター青柳冬弥の声を担当。彼が所属するストリートユニットのテーマ曲『Ready Steady』をGigaさんが書き下ろしています。また、プロセカ内の企画でボカロPとして復活し、作詞作曲を伊東健人さん、編曲をOSTER projectさんが手掛けたオリジナル曲『magic number』がゲームに収録されました。
■ボカロの中の人かもしれない斉藤壮馬(コンパス)
VY2というVOCALOIDは、初音ミクなどとは違い中の人が非公開のVOCALOIDです。しかし中の人の「S」というイニシャルや直筆コメントから、VY2=斉藤壮馬説が以前からありました。
スマホ向け対戦ゲーム「コンパス」ではボカロPがキャラのテーマ曲を提供しており、夢野幻太郎役の斉藤壮馬さんが演じる零夜の曲『パラレルレイヤー』を、lumoさんが担当されています。
lumoさんが普段使用しているのは初音ミクなのですが、この曲ではミクと共にVY2を起用しており、VY2=斉藤壮馬説の肯定なのでは?と噂されています。ただ、公式からの正式な文章などは現在も発表されていません。
■ボカロ曲にのせてラップする木村昴(ACTORS)
「ACTORS」は男性声優がボカロ曲を歌うというコンセプトのCDシリーズです。その中で山田一郎役の木村昴さん演じる丸目千熊が、Crusher-Pの『ECHO』を歌っており、曲中でラップも披露しています(※ラップアレンジ自体は木村さんによるものではないようです)。
このシリーズにはヒプマイ声優である速水奨さん、浅沼晋太郎さん、石谷春貴さんも参加されています。
■マイクリレーに参加するボカロ+ぎぎぎのでにろう+あの楽曲提供者たち
スチャダラパーと共に『SUMMIT OF DIVISIONS』の制作に参加されたぎぎぎのでにろうさんは、ラップアレンジを含むボカロ曲の歌ってみた動画も投稿されています。
そして、こちらのネット発のマイクリレー『All is One mic relay』には、ぎぎぎのでにろうさん含むラッパーがプロ・アマ関係なく集まっており、更にボカロも参加しています。
ボカロのバースは、普段からVOCARAPを投稿されており、『Shibuya Marble Texture -PCCS-』のボカロカバーも制作されているToreroさんによるもの。
また、『Shinjuku Style~笑わすな~』の山☮マンさん(ラッパ我リヤ)『Bad Ass Temple Funky Sounds』のノリダファンキーシビレサスさん(nobodyknows+)、『おはようイケブクロ』『絆 -IKEBUKURO ver.-』のポチョムキンさん(餓鬼レンジャー)もマイクリレーに加わっています。
それぞれ
4:50 Toreroさん
5:50 山☮マンさん
6:20 ノリダファンキーシビレサスさん
7:05 ポチョムキンさん
8:38 ぎぎぎのでにろうさん
辺りで出てきますが、他参加者も以下のように豪華ですので、ぜひ通しで聴いてみてください。
■初音ミクとCONDENSEによるライブ「MIKU BREAK」
「MIKU BREAK」は初音ミク・ストリートカルチャー・映像演出を組み合わせたライブイベントで、2021年12月にver.0.9、2022年2月にver.1.0が開催されました。
「MIKU BREAK」に出演するテックダンスフュージョン集団CONDENSEは、ヒプノシスマイクの舞台化作品である通称「ヒプステ」で演出を務める植木豪さんをはじめ、ヒプステでダンスや楽曲を担当している方たちがメンバーとして参加しています。また、一部メンバーはヒプマイのアニメやCGライブでのモーションアクターも担当しています。
ver.1.0の事前体験アプリでは、初音ミクやCONDENSEと共にヒップホップについて学べるストーリーモードが収録されており、カルチャーや用語について知ることができます。
ver.0.9で用いられた書き下ろし楽曲は各配信サイトで聴くことができ、特に「VOCALOIDと歌ってみた」が好きな方におすすめです。
■おまけ① ボカロとラップ
ニコニコ動画において、ボカロを使用したラップには「ボカロラップ」「VOCARAP」、ヒップホップには「ミックホップ」のタグがよく用いられています。
詳しく知りたい方は、ヒップホップに造詣の深い方が書かれている下記の記事をチェックしてみてください。
【ボーカロイド曲を紹介していく連載】第8回~ヒップホップ
ボカロラップ(だいたい)全史① プロローグ編|駱駝法師
個人的に紹介したい曲は『初音ミクの証言』。原曲はLAMP EYEの『証言』。初音ミク+αたちのラップスタイルの違いが楽しめます。
ミックホップのコンピレーションアルバム「MIKUHOP LP」もおすすめです。bandcampやBOOTHで試聴・DLすることができます。
また、こちらのアルバムに関しては
リリースへのdis
それへのアンサー
といった流れもありました。
■おまけ② ボカロとラッパー
・2020年4月
RHYMESTER宇多丸さんのラジオ「アフター6ジャンクション」でボカロ特集
特集:『ボカロP』の歴史をちゃんと学ぼう(ゲスト:冨田明宏)
・2017年4月
アメリカのヒップホップのラッパーBig Boiさんが、初音ミクをサンプリングした楽曲を公開 - 週刊ボカフロ https://vocafro.hatenablog.com/entry/2017/04/30/103350
サンプリング元はDJ A.Q.さんの『データ~DATA~』
・2018年9月
「TOKYO GIRLS COLLECTION Super Live -MATSURI-」において、SKY-HIさんと初音ミクがオリジナル劇中歌を披露。音源や公演の映像は出ていないため、現在曲を確認することはできません。
・2020年12月
Ashnikkoさんが自身の楽曲『Daisy』を初音ミクと共に歌う『Daisy 2.0 Feat. Hatsune Miku』を公開
・2022年6月
VaVaさんが初音ミク(?)を取り入れた楽曲『Mugen』を発表
・2022年4月
Futureさんが初音ミク曲をサンプリングした楽曲『712PM』を発表。
サンプリング元はBig Boiさんと同じくDJ A.Q.さんの『データ~DATA~』。
■おわり