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マシンは脳筋にするのが一番【ミニ四駆】

まーたミニ四駆だよと思った君、正解だ。

すまないね、私は作家であると同時にミニ四レーサーなのだ。

でもちゃんと作家らしくミニ四駆知らない人も始めたばかりの初心者にも楽しめる記事になっているので、読んでくれると嬉しいです。

ファッキンMSフレキ

なーにがMSフレキだよ、流行なんか捨ててとっととかかってこい!

……と、言えたらいいなと思いつつ。そんな事言える実績を持ち合わせていない作家系ミニ四レーサーです。

現在のミニ四駆界隈はMSシャーシをフレキシブル化したMSフレキが流行ですよね。知らない人に簡単に説明するとミニ四駆にサスペンションが入ってます。最初考えた人天才すぎ。

私もけっこう作りましたがなるほど駆動、制振性能共に最高だと思います。とりあえずコレ作っとけばいいんじゃねくらい安定していますよね。

ただ私は根っからのあまのじゃくなので、コレ一強と言われれば言われるほど別のモノを作りたくなる性格です。

こんな事を言うと誤解する方もいらっしゃると思うのでこれだけは言っておきますが、そうはいっても何事も形を守ってから破るのが大切。私も今までMSフレキは二桁の数を作成しています。治具もカネかけてます。

てなわけで流石にMSフレキにはもう飽きた。その上、この改造は作り手の手間とスキルに著しく依存して、セッティング毎に各所チェックしなくちゃならないのでとても大変。

ショップレースとかだとモタモタして進行にも影響するし、流石に疲れました。

じゃあ何が代わりになるかと考えたとき、育成した両軸モーターが勿体ないなというコトからMAシャーシを選びました。

テーマは「勝てるMA」。早速作ってみました。

MAは生のままがいい

MAシャーシの最大の利点は硬いこと。バリカタ。カッチコチやぞ!

これが何に作用するかというと、モーターの力をギヤやタイヤに思いっきり伝えられるということ。振動や各種ノイズを持ち前の剛性でねじ伏せます。

つまりMAシャーシとは頑固一徹……というより、脳筋のシャーシなのです。ここまで説明すればわかると思いますが、MAは肉抜き絶対にダメ。バンパー以外のカットは厳禁です。

よくドのつくノーマルMAの方が下手な改造マシンより速いのはそのため。MAは生のままが一番なのです。

とはいえバンパーまでそのまんまだと流石に公式戦では限界があって、特に乗り上げた時はその剛性が悪影響を及ぼして一発COなんてことも。長所は弱点でもあるんですね。

というといなす効果のギミックは必然的に前後のバンパー。ここまで言えばミニ四レーサーの方はピンと来るかと思いますが、MAシャーシはATやアンカーがとにかく生きるシャーシです。

ということでフロントはおじゃぷろ式AT、リヤはシンプルな一軸アンカーにしてみました。

こうしてこうしてこうじゃ!

というわけで完成しました。

ね、簡単でしょ?

流行は嫌だといいながら流行ギミックをふんだんに詰め込んだMAマシンです。

フロントビュー

フロントはシンプルなAT構成です。解る人には解るとおもいますが、このATはわざとスラスト抜け防止ギミックをつけていません。

ATは必ずスラスト抜けの問題にあたりますが、このシャーシに関して言えばスラスト抜けはありありありのあり

何故かと言えばシャーシ剛性があまりにも高いので、ジャンプ着地時にダウンスラストが固定された上でコース壁面に接触した場合、ダウンスラストがさらにダウンの力をかけて、横転します。

ATでスラスト固定されている方で、ジャンプ着地時に何故かマシンが真横に寝て回転してCOする方がいますが、それスラスト固定が原因です。

ローラーは13-12をつけていますが……コレもう少し後ろに行けばいいんだけどなあ。ここだけは走らせて考えます。基本コーナーはゼロスラストに近い走行を想定していますが果たして。

リヤビュー

リヤはシンプルな一軸アンカー。これが全くガタつきなし。これはVZでも採用してあまりにもしっくり来たので同じモノを採用しました。

キャッチャーダンパーはつけていません。フロントに重心が偏っているので、前から飛び込むと思います。故に流行の反っているヤツは不要になりました。

サイドビュー

タイヤは最近出た小径ローフリ。機械精度で最初から24ミリとか最強か。

フロント提灯かフロントヒクオか迷いましたが、フロント提灯にしました。全体的にこんな軽いマスダンパーで良いのかと思われますが、これで十分です。

リヤのローラーもそんなに高くなくていい。何故ならMAの電池重心はとにかく低いから。ローラーは電池重心で決める。基本ですけど難しいですよね。

あとはとにかく丁~~寧~~に仕上げました。

バンパーカットのみで驚きの119.6g

バンパーカット以外は肉抜きしないとなると気になるのは重さ。

目標は120gを切ることでしたが、119.6gとギリギリクリア。このくらいの重量だとローフリがちゃんと地面を蹴ってくれるはずです。

答えは脳筋にあり

ミニ四駆は緻密で繊細な改造が多いですが、今回私はシャーシ性能を最大限に生かしてゴリ押しするようなマシンを作りました。

流行のMSフレキとMAの関係を乱暴に例えるなら、銃で言うとちょっと古いけど同時代に活躍していたM16とAKみたいな。

アサルトライフルのM16は性能は良いけど汚れや泥に弱く整備が大変で、AKは逆にそれほど精度がないけど泥汚れどんとこい、なんなら整備しなくたって撃てるぞというもの。

このたとえで言うなら、MAは後者。

何が言いたいかと言えば、整備や点検にかかる時間をコースをメタる方(ブレーキやローラーセッティング)に極振りできるのがこのシャーシであると思います。

さて実に脳筋なマシンを作ったけど、公式大会出られるのかしら。まだまだ感染状況は良くなりませんものね。

おのれコロナめ。はやくウイルスがいなくなるといいなあ(´・ω・`)


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西山暁之亮
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